電化製品進化論
2005年1月17日 22:35 | コメント (5) | トラックバック (0)
パソコンやテレビ、ビデオを初めとする電化製品は「黎明期・成長期・安定成長期・円熟期・収束期」という進化をとげていく。今回は電化製品進化論と題しそのあたりを書いてみよう。
黎明期
この時期は...
今までになかった製品がこの世に登場したばかりの時期。テレビに冷蔵庫・ビデオデッキなど、これまで無かった製品が新しい体験をさせてくれる、ロマン溢れる時期と言うこともできる。
製品の特徴
端的に言うと性能や使い勝手が荒削りで異様に大きく値段も高い。次々に新しい機能や概念が追加された新製品が発表され、ひどい時には加えられた機能の方が主流になり、元祖があっさり足をきられるなんていう事も起きる。
購入アドバイス
「新しい物は真っ先に手に入れないと気が済まない・オレが発展の踏み台になってやる」という気概の無い人が購入するのは非常に危険。
成長期
この時期は...
爆発的に性能が上がる時期。ほんの数ヶ月というスパンで、以前より遥かに高い性能の製品が、より安い価格で発売されるのがこの頃。その性能差とは一目瞭然といったレベルで、電器店で新製品を見るのが一番楽しみな時期。
製品の特徴
性能こそ力なりと言わんばかりに、とにかく高性能を謳ったものが多く、カタログには「最大○kg 洗えます」「○万画素」「最大○時間使用できます」といったフレーズが並び、各社はその数字を競う。
購入アドバイス
その分野にこだわりがあるなら、カタログを読み尽くして納得のいく製品があれば買う。迷っている、もしくはその分野にさほどこだわりが無い(いち早く手に入れたいと強く思わない)場合は、待った方が良い。
よく分からないが買いたいという場合は、必ず詳しい人に尋ねてから購入しよう。
安定成長期
この時期は...
読んで字の如く、爆発的な成長が一段落してゆるやかな成長に転じる時期。この時期になると性能の向上はあるものの、強いこだわりが無い人にとってはさほど気にならない高い次元での変化になってくる。成長期とは違い、ほんの数ヶ月で製品が時代遅れになる事は少ない。
製品の特徴
普及が進んだことにより操作や機能に一定のルールが生まれ、使い勝手や操作性が洗練されるようになる。一方、各メーカーとも基本的な性能が横並びになってしまうため、ちょっとひねったイロモノアイテムや変化球的製品が発売される事も多く、一風変わったものが好きな人はそれを狙ってみるのも面白いだろう。
購入アドバイス
その分野に強いこだわりが無い場合は、どれを買ってもさほど問題はない。こだわりがある場合、優先したい事柄を3つほど書き出し、それを中心に比較して買うのが良い(この時期の製品になると、単純に性能を比較するとほぼ横並びになってしまい決めるのが難しい)
円熟期
この時期は...
性能の進化がかなりの高次元まで進み、一般の人にはカタログのスペック値でしかその違いが分からなくなる。
もちろん性能差自体は存在しているので、分かる人には明確な差が感じられるのだが、そんな人はほんの一握りとなる。この時期になると各社とも性能で差別化を図ることが難しくなり、付加価値や独自機能に重点を置くようになる。
製品の特徴
各社とも一つもしくは二つの売りとなる看板機能を掲げ、それに磨きをかけた製品が登場する。この特徴自体はひとつ前の安定成長期の終わりくらいから見え始め、広く受け入れられる「売り」を提示できたメーカーはその改良に注力し、他メーカーは同様の機能を別の名前で追加するパクり作戦を繰り出す事になる。
購入アドバイス
単純明快に、どれでも好きなのを買おう。" この機能が欲しい " などの具体的な希望が無い限りは、ごく一部の違いが分かる人を除けばどれを買ってもさほど不満を感じる事は無いだろう。
収束期
この時期は...
進化と普及が臨界に達し、人々がその製品に求める事が明確になるため、機能がシンプルになっていく時期である。普及とはすなわち様々な人が使うという事であり、それが広範囲に及ぶほど「多くの人が望む機能を、どんな人でも簡単に使うことができる製品」が求められるようになっていく。
製品の特徴
各社ともメインである中価格帯の商品はシンプル路線に切り替わり、安定成長期 〜 円熟期にみられた多機能製品が影を潜めるようになる。
また、この収束という現象は進化の最後に収束期として現れるだけでなく、安定成長期や円熟期に「収束状態」として見られる事もある。
そして元々の機能であるメイン路線の製品が収束する一方で、何らかの機能に特化した製品が別路線として新しい進化の道を歩んでいく場合もある。
購入アドバイス
どれでも好きなものを買おう。安くあげたいなら型落ち品でも問題なし。
後悔しない買い物をするには
電化製品の購入で後悔しないためには、以上の各時期における製品の特徴を理解した上で、自分が欲しい性能が現在どこまで進化しているのか、自分のこだわりと欲しい欲求がどれほどのものかを見極める事が重要である。
実際例
液晶・プラズマテレビは 2009年2月現在、成長期と安定成長期の狭間といったところだ。各メーカーとも中ランク以上のモデルであれば、よく考えずに購入しても2011年に「金をドブに捨てた」とまで思う事は無いだろう。
ただし廉売競争の弊害から、廉価モデルは価格を下げるために性能を犠牲にしているものが多いため、安さにだけつられて購入するには注意が必要。
パソコンは完全に収束期を迎えている。ネットやメールが主であれば、超小型 / 超廉価といった特殊なものを買わない限り、どれを買っても困ることはほとんど無い。
3DCG や動画編集といった高い性能が必要な作業でも、中ランク以上の製品でほとんど問題は無い。
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kaz
2009年2月 5日 22:47
これは Kaz. への返信コメントです
それぞれの時期について3つのテーマを列記しているため、各々の文章は短いのですが、だらだらと続けて書いていたので分かりにくかったですね。
小分けにすると途端に寂しくなってしまう感もありますが、各項目ごとに分けてみました。
それにしても、この文章を書いた当時から随分と各種製品の進化段階も変わった気がします。
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