仮面ライダーカブト 第1話 〜 第10話
2006年3月 4日 19:05 | コメント (0) | トラックバック (0)
基本情報
東映公式
仮面ライダークウガから始まったリアル路線の平成仮面ライダーシリーズ第7作。世界はオレを中心に回っていると公言してはばからない唯我独尊おばあちゃんっ子天道と、過去に何かをかかえつつワーム対策組織ゼクトに所属する加賀美という2人が主人公。
05
相変わらず猪突猛進で、悲しい事にそのまっすぐさがことごとく裏目裏目に出てしまう加賀美。
ゼクト本部の不穏な動きに気づき、その裏にある目的を見極めるべく冷静に行動しようとする天道に対し、ゼクト本部はもちろん天道の真意さえも分からない加賀美。
7年前の隕石事件で心に傷を負ったひよりの支えになると宣言した天道に対し、バイト先の店長にひよりのフォローを頼まれたにも関わらず放ったらかしにしてしまう加賀美。
前者は何よりも被害者を守ることを考えた行動であり、後者もまた、加賀美はひよりがそこまでの助けを必要としている事を知らないので、人の生死がかかったワーム事件を優先させるのは当然。
「なにやってんだよ加賀美ぃ」というのは全てを知っている観客の立場だからこそ浮かぶ感想であり、正義感溢れるまっすぐな青年の行動としては正しい。
とはいえ、2人いる主人公の片っぽがこうも空回りっつーのはなんとも可哀想だ。ライダー方面ではおいしい所を全て天道に持っていかれているので、普段の人間関係で少々活躍させてあげても良かった気が。まあ、このあたりはこれから先いくらでも描く場面があるのだろう。
雨の中のクロックアップバトルをより格好よく見せた CG による水滴の表現も見事だったが、冒頭の、おじさんが敵に生気を吸い取られ干涸びて死んでいくシーンは目を見張った。実物の人形を使った特撮ではなく CG だと思うが、目や鼻などの凹凸がしぼんでいく際の崩れ方のバランスがなんとも自然。さらに頬やアゴなど平らな部分はしぼむにしたがってシワが寄り、内部が空洞である頬はえぐれていく様子まできっちり描かれていた。
単に肌が土気色になり小さくなっていくといった記号的な描き方では得られないリアルさがあり、細かなシーンでもこれだけのクオリティの映像を作るスタッフのこだわりに感心してしまった。
04
展開はえーな。弟のワーム擬態バレという展開そのものも、加賀美のゼクト入隊のきっかけとなった出来事の扱いとしても。
もう少し引っ張っても良かった気はするが、対ワーム組織に入隊し「あれはきっと弟だ」と自らに言い聞かせるようにつぶやいた....ワームの擬態に半ば気づいていた.....加賀美の様子を考えると、この程度の重みで描くには1話で切り上げる方が適当だったのだろう。
「ワーム擬態を疑いながら弟に接し、それが本当だった際には自ら手を下さなければならない、下す事が弟に対する責任だと考える加賀美。しかし、疑惑がどれだけ確信に近づいても行動に移す事ができず葛藤する」なんて展開が好みではあるが、序盤でそれを描くのはちと重いよな。
逆に言えば、加賀美のワームに対する考え方や対応の仕方をもっと描いた中盤以降に持ってきて、上に書いたような展開で彼の成長も含めてじっくり描いて欲しかった。
ゼクトへの報告、加賀美との殴り合い、事実を前に呆然とする加賀美へのおばあちゃんの言葉を借りたフォロー、弟に擬態したワームとのバトルを加賀美の選択に委ねるなど、天道がカッコ良すぎ。やべーな、力が抜ける棒読みセリフすらもカッコ良く見えてきたぞ。
03
前回突っ走った加賀美は、奪われたライダーバイクを「バイトして返し(弁償)ます」と言って女性上司にビンタを食らう。バイクを奪われたのはまあ置いとくとして、バイトして返すって発想はすげーな。いろんな意味で。
- 7年前渋谷に隕石が落ちた
- その隕石にワームとかいう悪者がくっついてきた
- ワームは人間を殺して擬態する
- ワームが誰を襲うかという基準はよく分からない
- 加賀美はワームに恨みがあり、それを晴らすべくゼクトに入った
- ゼクトはワーム殲滅のために作られた組織だが、詳しい事は分からない
- ワームは非警察組織だが、ワームへの有効な対抗手段を持たない警察はゼクトと協力体制をとっている
加賀美と天道の会話という形で以上の設定が足早に語られた。エピソードは派手に、バトルはカッコ良く、設定はさっさと解説、と子供向け作品としてツボをおさえた作り。
ただ、エピソードを派手に描くために、加賀美(と、そんなバカが最先端でライダーと関わっているゼクト)も警察もバカにしか見えないってのがなんとも。天道の行動もマイペースや独自理論といった言葉で片付けられないほどの無茶っぷりで、悪い意味でイっちゃってる感じ。
「目にも留まらぬ超高速で動いている」というクロックアップの描き方も、「難しい理屈は無視して・わかりやすい画を」という子供向けとして正しいスタンスなので、いいトシした大人にはちときつい。
.....止まった時間の中を動いている訳ではなく、単純に超高速であるライダーにスポットを当て、相対的に周囲が「止まっているように見えるだけ」なので、何かにぶつかったりガラスが割れる際に、普段のように揺れたり割れたりはしない.....
まあ、このあたりのつっこみはおカド違い。子供向けながらこれはと思わせる展開を交えていたこれまでの平成仮面ライダーシリーズと違い、子供向け路線をまっしぐらって事だろう。その意味では、スカした天道のやりたい放題の行動はやはり気持ちよく、なんだか凄そうなクロックアップバトルは素直にかっこ良い。
02
「主役はとにかくスゲー奴なんよ、つえーし、かっけーの」 カブトに変身する天道に焦点をあてたエピソードで、絵に描いたような曲者っぷりと長めのバトルシーンが気持ちよい。
ベルトを知っているのに、現在それを管理している加賀美属するゼクトを知らないというあたり、過去の事件やらを想像させる。お決まりとも言うべき、ラストの「上司と幹部のヒミツ会話」も含めて思わせぶりをギュっと詰め込んだ感じ。
一切もったいぶる事なく、あっさり主役2人が絡む展開にやや拍子抜けしたが、ここまであからさまなすっ飛ばし具合だとむしろ清々しい。天道に迫る危険を仲間に告げもせず暴走する加賀美はいろんな意味でダメだと思うのだがどうだろう。
それなりの規模の格闘を表に出さずに押さえ込んでいるので、警察内部もしくは、その警察に圧力をかける事ができる組織なのだろうが、仮面ライダーカブトをよりかっこ良く見せる意味でも、そのあたりはすっ飛ばさずにそれなりの説得力をもって描いて欲しい。
戦闘シーンに解説が入るという懐かしい演出がむしろ新鮮に感じられてしまった。
01
冒頭から思わせぶりな謎、ヒト癖もフタ癖もありそうな組織、アクの強い登場人物が矢継ぎ早に登場し、(アイディアはおいといて)画的に派手なバトルで締める。30分で見せる情報量としては詰め込み過ぎな感もあるが、描かれたもの自体は定番ばかりなので、何が何やら分からないという混乱は無い。「ベタなフィクションに慣れた子供の興味を引くための1話」といったところだろうか。
おおっぴらな組織(準警察的組織、もしくは警察そのもの?)が対魔物部隊を運営しているという点でアギトを思い出す。ベルト自体を開発しているという意味では555と剣も混ざっているか。
主要キャストの演技が軒並みキッツイのはご愛嬌(つか、恒例)
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