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仮面ライダー響鬼 十一之巻 〜 二十之巻

2005年6月15日 00:05 | コメント (0) | トラックバック (0)

基本情報

東映公式ページ  テレビ朝日系列:日曜8時 仮面ライダークウガから始まったリアル路線の平成仮面ライダーシリーズ第6作。鬼に変身する能力を持つ青年ヒビキが、魔化魍(まかもう)と呼ばれる魔物から人々を守る活躍を描く。鬼や魔化魍の存在、そしてその対立には古くからの歴史があり、ヒビキは猛士(たけし)と呼ばれる組織に属している。猛士は魔化魍出現の監視や討伐スケジュール管理も行うなど極めてシステム化された組織で、設定上職業として仮面ライダーになっていた前作「仮面ライダー剣」よりも遥かに仕事然と魔物退治を行っている。
 これまでのシリーズでは主役をはじめ若い新人俳優でキャストを固めるのが半ば恒例となっていたが、今回の主役は既に役者としてキャリアのある細川茂樹が演じている。

十一之巻 〜 二十之巻 概観

全て画面に描いて語るという基本は変わらず。猛士という組織に所属して闘っているという「っぽさ」の演出を随所にちりばめて世界観をかため、その中で響鬼、威吹鬼、斬鬼、轟鬼という鬼とそのサポートメンバー達が生き生きと動き回っている様子を克明に描き出している。

 話のスピードは早くもならず遅くもならず、一之巻から同じようなペースでじわりじわりと前に進んでいる。敵は何か最終目的めいた事を言うでもなく、猛士側もあくまで害虫退治的に出て来た魔化魍を叩くだけ。善対悪という面では大がかりな仕掛けが全くと言っていいほど無いのだが、これもまた猛士と魔化魍の闘いがはるか昔から続いている事を考えれば理にかなっている。

 主役のヒビキ、明日夢を始めとして魅力的なキャラクターが多く、イブキ・アキラやトドロキ・ザンキといったパートナー同士の関係の描き方も非常に上手い。特にトドロキ・ザンキ組は体育会系の先輩後輩を彷彿とさせ、自分の高校時代を思い出して遠い目になることもしばしば...

 明日夢もやっと自ら動き出した様子で、これから先どうなっていくのかが楽しみ。

十一之巻 呑み込む壁

桜舞い散る季節になり、明日夢は晴れて高校生となったが、万引き犯と正面から対峙できなかった事が心にひっかかりヒビキを避けていた。久しぶりにヒビキに会いに行こうという友人の誘いを断って街を歩いていた明日夢は、角を飛び出して来た女性とぶつかってしまう。落ちた荷物を拾ったお礼にと女性が誘ったのは、ヒビキのいる茶屋「たちばな」だった。

 相変わらず贅沢な時間の使い方。冒頭、桜の木をぼーっと見上げていると学校に遅刻しそうになるというだけのシーンにあれだけ時間を割くドラマも珍しい。しかし、これまでの演出と、それによって描かれた明日夢というしっかりした人物像があるため、多少長いかな程度にしか感じない程ゆったりと心地よく見ていられる。
 それ以降も明日夢、ヒビキ、イブキ、魔化魍といったそれぞれを描くものの、あくまで各々の日常であり、何か特別な事件が起こる訳でもない。しかし、そんな中でも魔化魍に関する描写は1枚ずつページをめくるようにゆっくりと進展しており、なかなか飽きさせない構成となっている。

 そして「たちばな」の奥で怪しげな隠し扉を見つけた明日夢は、覗き込んだ拍子にすべり台状になった隠し通路を落ちて行ってしまう。とうとう半ば強制的に何かを突き付けられるはめになるであろう明日夢の運命やいかに。....とか書いてても、この作品の場合思い切りハズしてきそうな気もする。(そもそもヒビキが鬼になって魔物と闘っている事はバレてるし)

 この十一之巻までのエピソードは、設定や出来事を消化するだけなら2話3話あれば見せる事ができる(描く、ではない)内容で、実際にそんな作りの作品は多い。それがその後を描く時間を作り出す為の苦肉の圧縮作業によるものなら構わないのだが、残念ながらそういった作品の多くはそれ以降のエピソードも終始そんな調子である。そういった端折りとは対極の展開をしてきたこの作品が、今後も同じ速度で物語を語っていく事を期待したい。

十二之巻  開く秘密

「たちばな」の秘密通路に転がり込んだ明日夢が辿り着いたのはヒビキたちが使うアイテムが並ぶ部屋。目を輝かせそれらを眺めていると、先週登場した武器開発担当のおねえさんが現れ、ヒビキたち鬼やサポート役である猛士について教えてくれたのだった。

 サブタイトル通り、これまで断片的に語られて来た鬼や魔化魍についての基本的な説明が行われた。とはいっても、これまでのエピソードで触れられてもいないような深い設定を言葉で説明して済ませるといった趣旨ではなく、あくまで視聴者が想像できたであろう範囲内の内容に「それで合ってますよ」とマルをつけるような展開だった。
 一之巻 〜 十之巻の概観でこの作品の基本的な印象を「全て画面に描いて語る」と書いたが、「誰かに言葉で説明する」という色々な情報を詰め込むことができるシチュエーションにあってなお、事を急がない演出に感心してしまった。

 鬼の秘密とは別に、数話前から明日夢の胸に刺さったままの、万引き犯絡みの嫌な出来事にも救いの手が差し伸べられた。無力な自分に落ち込んだという明日夢と全く同じパターンのヒビキの昔話が、1つのエピソードの中で語られたりしたら興ざめ確実だが、時間をおき、さらにヒビキが鬼になるきっかけという全く別の話からそこに辿り着く展開はなかなかうまい。
 明日夢は「ヒビキさんでもそんな時があった、そしてそんなヒビキさんが今はあんなに強くなっている」という2つの事実に勇気をもらったのだろう。

 やはり巨大魔化魍とのバトルが合成っぽさ炸裂でいまいち迫力に欠けるのが残念。

十三之巻 乱れる運命

魔化魍退治が忙しく学校になかなか行けないアキラのフォローをヒビキに頼まれた明日夢。(明日夢とアキラはクラスメイト)いつものパートナーが風邪をひいてしまい、臨時パートナーと出動するヒビキ。共食いし、成長進化する魔化魍。授業中腹痛で倒れて病院に運ばれる明日夢。3人目の鬼、弾鬼登場。
 今後の話の広がりを期待させる怒濤の布石撒き大会。各登場人物への感情移入度が低いと、次から次へと事件だけ起こって訳がわからない、で終わってしまう展開だが、それらがきっちりしているこの作品では「次から次へ」が全て期待へと変わる。
 憧れのヒビキから役割を与えられた明日夢はどう変わって行く? 明日夢とアキラの関係は? そんな中、病に倒れてしまった明日夢はどうなる? ヒビキ、イブキは進化した魔化魍とどう闘う? 新たに登場した弾鬼はどんなヤツ?

 もう少し小出しにしても十分楽しめるであろう複数の要素を、あえて一度に見せるのは一之巻・二之巻でも行われていた。全てのメニューを明らかにした上で一品ずつじっくりと目の前で調理していくかのようなこの方法は、意味ありげに隠す事でハッタリをかますよりも遥かに「地力」が必要な手法。とにかく今後が非常に楽しみ。

十四之巻 喰らう童子

ヒビキチームとイブキチームが合同で敵所在の割出し作業を行う。この地味でいながら現実味溢れる調査がヒビキたち「鬼」という設定にリアリティを持たせてきたが、今回の共同作業はそういった設定に対する説得力の他に、現実でもあり得る身近な誰かとの共同作業がほのぼのとした親近感を演出していた。
 物語をリアルに描くには、何も設定が細かかったり理屈が通っていればいいという訳ではない。いかに「ありそうだな」と感じさせるかが重要で、このさらりと描かれたシーンは、仮面ライダー響鬼という作品の面白さの理由をよく表している。
 これまで幾度となく登場した敵所在の割出し作業と、細かく描写されてきたヒビキやイブキたちの人柄、そして状況は違えど現実世界で誰もが経験する他人とのワイワイガヤガヤとした共同作業という、作中、現実世界の3つの常識を組み合わせる事によって、このシーンは見る者の中にすんなりと入ってくる。
 作中での常識をきっちり定着させ、現実での常識をそこに適用させる。言葉にするとごくあたりまえな作業だが、これを物語上で見せるのはなかなか困難で、またそれが出来ている作品はさほど多くない。各種設定はむしろ単純とさえ言えるこの作品のリアリティは、この積み重ねによって作り上げられている。

 素早い敵に必殺技発動のキーアイテムを取り付けるために、ヒビキが敵を羽交い締めにし、イブキが隙をうかがい、さらにアキラが協力するという共同バトルが面白い。

十五之巻 鈍る雷

前回明日夢が病院で出会ったザンキチーム(ザンキとトドロキ)がバトルで登場。後半のイブキとアキラの会話で語られたが、ある程度修行を積むと師匠と同じ系統の鬼に変身できるらしく、2人とも鬼になって闘っていた。ギターを剣のように使い、弦を引いての音波攻撃が必殺技というのは想像通りだが、ボディを直接相手に突き刺して発動ってのはどうだろう。せっかく形状がエレキギターなんだからシールドケーブルを飛ばして遠くから倒せた方が、決めシーンの自由度も広がると思うのだが。
 巨大ガニとの戦闘シーン、ライダーとの合成はまだいまいちだが、背景との合成や単体での動きと質感はいくらかマシになってきた。

 バトルを頭に持って来て顔見せが終わったかと思うとザンキから引退発言が飛び出す。入院していたというエピソードが布石になっていて、復帰したものの体が思うように動かないので引退するという事らしい。「猛士という仕事然とした怪物退治のシステムの説得力を感じさせる描写が多い」とこれまでも繰り返し書いて来たが、引退に至る経緯やそれを知ったおやっさん達の反応などが非常にリアルで、中でも突然の言葉に戸惑うパートナーの狼狽ぶりが良く描けていた。
 ザンキチームが描かれるのは今回が初めてだが、バトルでのちょっとしたやりとりと、あっさりと引退を決めるザンキ、それを必死で止めようとするトドロキといった様子で2人の関係がよく分かった。
 よくあるヒーロー物での交代劇となると大抵生死がつきもので悲壮感が漂う話になるが、部活動での先輩の引退や仕事における引き継ぎといった、現実世界でもたびたび見かける程度の重みで描かれる今回のエピソードは、すんなりと自然に入ってくる。

 飄々としたヒビキとまっすぐな明日夢、のんびりしながら冷静なイブキと一途な想いを秘めたアキラ、冷たい訳では無いが孤高なザンキと彼を慕いやや弱気なトドロキ。それぞれも気になるがチームとしてのこれからも非常に気になる。

十六之巻 轟く鬼

成長した弟子を暖かく見守り後を託す師匠、戸惑いながらも、自らとその自分を認めてくれた師匠を信じて前へ進む弟子。ごく定番の世代交代劇だが、ザンキとトドロキのやりとりが自然で良かった。
 ただ、厳しい見方かもしれないが、この作品の基準からすると駆け足で描いてしまったように思う。確かに、引退すると言ってからの事は描かれた程度の分量で十分だし、それまでの二人の関係もトドロキの態度から十分伺い知る事ができる。しかし、やはりこれまでの二人の様子を1話につき数分でもいいから描いてきてくれていれば、今回のエピソードはより一層盛り上がったと思う。
 また、ギターのネックをザンキの真似ではなく自己流で持つ、という事が師匠という呪縛からの脱却を示すのは分かりやすいパターンだが、ここにも一工夫欲しかったところ。

 ギターでの必殺技。ボディを刺した状態だと魅せポーズの自由度が低いのではと思っていたが、敵を表示させずギターを振り回す演奏シーンをカットインさせていた。なるほど、こうすりゃボディ刺してても構わないな。
 顔だけ変身を解くにはコツが必要らしく、慣れずに裸になってしまったトドロキというネタで、最後にもう一度「師匠と弟子」という構図を感じさせる演出はうまい。

 一方、ヒビキと明日夢はお互いに「弟子にするつもりはない」「鬼になるつもりはない」という気持ちを告げる。どちらも強がったり照れ隠しをしている風はなく、少なくとも現在は心からそう思っているようだ。
 ヒビキは一人で闘う中で支えとなるパートナーを望むようになるのだろうか。明日夢はアキラをフォローするうちに闘う人を支えたいと思うようになるのだろうか。

 なんつーか、高校時代の部活(バスケをやってた)の引き継ぎを思い出してしまった。残念ながら「先輩がいなくなったらチームはやっていけません」という程の選手では無かったが、それでもやはり同じポジションの後輩とは似たようなやりとりをした記憶がある。

十七之巻 狙われる街

戦士たちの日常。みどりと一緒に新型武器の開発実験を行うヒビキ、鬼になる正式手続きをした後おやっさんに日菜佳との仲をつっこまれるトドロキ、香須実とショッピングに出かけ優柔不断っぷりを見せるイブキといったそれぞれの束の間の休息が描かれた。
 ヒビキ・トドロキはちょっとしたおまけで、今回のメインはイブキ。これまでのほほんとした性格に描かれて来た彼はかなりの優柔不断らしい。キビキビハキハキした香須実(ヒビキのサポート役の女性)に惚れているようだが、香須実の方はそういった意識は無い様子。ただ、ぐいぐい引っ張って行く香須実と、何の抵抗感もなくそれについて行くイブキは良いコンビかもしれない。

 前回ラストでブラスバンドを始めると言っていた明日夢だが、あれから既に何日か経っているようで、運動部の応援演奏のスケジュールを確認していた。新しい事に挑戦するわけではないので最初が重要って訳ではないが、入部だなんだが全て端折られていたのでちょっと面食らってしまった。
 仲良く話す明日夢とアキラを見かけてドキドキのひとみにきっちりフォローを入れるアキラは大人....というかそこまで気付きますか。恋愛物なら間違いなく今後の柱だし、そうでなくても数話くらいは引っ張りそうなネタだが、あっさり数分で終了。もちろんこの作品でそんな話に時間を割かれても困るので一安心。

 後半は街に現れた敵とイブキのバトル。人間タイプとの戦闘シーンは相変わらずカッコいい。あっさりと2体倒してしまったが、前回手こずった鎧タイプとは別の敵なのだろうか?

十八之巻 挫けぬ疾風

明日夢の友人ひとみがポニーテールで登場。しっぽがもう少し長いと揺れる様子が画面映えするが、これくらいの長さってのも、それはそれでいい。太めのゴムバンドなどのアクセントが無いのは残念だが、結び目の高さはゴールデンポイント で合格(何に?)

 ....これだけで十八之巻の感想を終えるのもネタとしてはアリかとも思ったが、そうしてしまうには勿体ないほど面白かった。

 アキラが襲われた事はこれからの伏線という役割もあるのだろうが、その後特にトラブルなく合流させるのなら単に「時間がかかった or イブキ達が早かった」でもいいような。まあ、1つの話の中でも盛り上げる部分を作ろうという事なのかもしれないが、ヒネくれ視聴者としては「思わせぶりでナンも無しかよ」と思ってしまった。
 全体が良かったので細かい所につっこんでしまったが、それ以外の部分は非常に良くできていた。ヒビキ・みどりコンビの漫才。相変わらず「猛士という組織として魔化魍を退治している」という事をリアルに感じさせるイブキ達の行動。「たちばな」で半ば強引に店を手伝うハメになった明日夢とヒビキの会話。まるで今週で殺してしまうのかと思うほどカッコよく盛り上げるイブキの出撃シーン。やっぱり主役響鬼よりもヒーローっぽいイブキの変身っぷり。全員が集合してのエンディング。

 学校では必要以上にニヤニヤしているように見える明日夢と同様、なんともいえない表情で30分画面を見つめていた。そういえば、ヒビキは明日夢の事をずっと「少年」と呼んでいるが、名前を呼ぶ事が二人の絆の誕生を象徴するようなシーンがあるのだろうか。

十九之巻 かき鳴らす戦士

ザンキから独り立ちしたトドロキがメイン。化け蟹を続けざまに3匹倒す絶好調ぶり、おやっさんを前に相変わらずバカ丁寧で気合い十分な真っ直ぐさ、ラブラブ光線出しまくりの日菜佳にタジタジな様子が描かれた。
 十六之巻の感想にも書いたが、モロに体育会系のハリキリ型後輩という感じ。ヒビキ、イブキともに比較的分かりやすい性格だが、それに輪をかけてベタである。そんな彼の、憧れの先輩の後を引き継いだという気合いと気負いがうまく描けていたと思う。

 そんな中、活動報告ビデオに映っていたギターをかきならす轟鬼を訝しげに見ていたおやっさんは、少々バツが悪そうにザンキにそのシーンを見せるのだが、ここに少々違和感を覚えた。
 トドロキが普段音楽をやっているのかどうかは知らないが、ギターをかき鳴らすという行為は「いったい何をやりたいんだ?」とまで意味不明な行動ではない。しかも「3匹目の化け蟹倒したぜ!」と大声で高らかに宣言した後に、陶酔するようにギターを弾いているのだから、これを見た反応は「気合い入りまくってるな」であったり「この気合いの入り方が悪い方向に行かなければいいが」といったものであると思う。
 しかし、劇中では「トドロキは頑張ってますか」というザンキの問いに「いや....頑張ってくれてはいるんだが....すまないけど一緒に見てくれないかな」と口を濁し、その後2人で映像を見てもさっぱり意味がわからないといった様子。

 今後のキーになる行動や現象をあらかじめクローズアップしておくのはセオリーだが、その取りあげ方や反応が自然でないと途端に「制作者の意図」が前面に出て来てしまう。あの行為が単なる気負いの表現なのか、それとも全く別の問題を示唆しているのかは今後描かれていくが、どちらに転んだとしても今回の反応は「先の脚本を知っている上でのリアクション」に見えて仕方が無かった。

二十之巻 清める音

前回問題になったギターのかき鳴らしは、サブタイトル通り轟鬼が闘った場所を清める為に奏でていたものだった。轟鬼に限らず鬼たちは魔化魍を倒す際、音撃と呼ばれる攻撃で敵を浄化する。しかし、自分の音撃の威力に不安を感じた轟鬼は、魔化魍を倒した後に周囲を含めて浄化するために追加演奏を行っていたという事らしい。

 かき鳴らしの理由をわざわざ尋ねて来てくれたザンキに「あんなイレギュラーな行動でカバーしようとせず、音撃自体を鍛えます」とバツが悪そうに答えるトドロキ。何を言うでもなく「そうか」と優しく見守るザンキだが、魔化魍を倒したトドロキに近づくと「おい、やらなくていいのか? .....間違った事をしてた訳じゃない」と言う。

 音撃を鍛えます、と反省するように言ったトドロキに「オマエ流でいいじゃないか」とこたえてやればいいのにと思って見ていたのだが、なるほどこういう流れなのね。
 ザンキはもともとあの行動を止めさせようとは思っていたわけではないが、「音撃を鍛える(だから、あの行動はしない.....する必要が無い)」というトドロキの考えにも納得したため、会話した時点では「そうか」とだけ答えたのだろう。
 しかし、魔化魍を倒した轟鬼はギターをくるりと回して演奏準備に入るが、そのまま手を止めて頭の変身を解いてしまう。そして、それを見ていたザンキは、気になるならやりゃいいじゃねえか、という事で上のセリフを言ったのだろう。デカい男だ、ザンキ。そりゃ慕われもするぜ。

 反省気味のトドロキを「オマエ流で」とフォローするのも、それはそれで良い先輩なのだが、今回描かれた流れの方がよりデカい男の反応だ。寡黙な人物を魅力的に見せようとすると、わざとらしかったりしてシラける展開になりがちだが、非常にスマートかつカッコ良く描かれていた。

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