がんばっていきまっしょい
2005年9月12日 23:43 | コメント (0) | トラックバック (0)
基本情報
公式ページ
フジテレビ系列:火曜22時
原作は敷村良子の同名小説「がんばっていきまっしょい
も発売されている。
高校に入学したばかりの、負けず嫌いでまっすぐな篠村悦子(鈴木杏)が主人公。春休みに海で見かけた手漕ぎボートの姿に衝撃を受けた悦子が、女子ボート部の無い高校で自ら部を作って奮闘する様子を描く。出演は鈴木杏・相武紗季・岩佐真悠子・内博貴・錦戸亮・池内博之・石田ゆり子など
第九艇
1話か2話すっとばしたかのように話が飛んでるな。野球中継延長により見逃した前回後半をあらすじ + 感想サイト「どらま・のーと 」で確認したのだが、極めてダイジェスト的に描かれただけだったようだ。出演タレントのすったもんだで1話吹っ飛んでる(撮影面ではもっと)だろうから、そこで描かれるハズだったのだろうか。因縁めいて描かれていた他校の女生徒との絡みもやけに中途半端だったし。
スポーツ物には定番の大勝負を前にしたケガ。女子部コーチが恋人である男子部コーチと仲が悪かったのってこういうムリが原因じゃなかったっけ。そうでなくとも、数十分で終わる試合中ならまだしも、本番がまだ先の状態で故障をかかえた選手に練習を許すコーチってのは、どう考えても指導者失格だ。
「悦子と一緒に試合に出たいけど無理をさせるのはイヤ」という流れで話が進んでいたが、無理をしても一時的に痛かったりするだけで、後遺症などは残らないケガなのだろうか。腰ってのはそうでなくても一度痛めると直りにくい部分で、練習も含めた長期間無理をすると簡単には済まないような。
「悦子と漕ぎたい」「勝つためのレースをすべき」と言い合いをする友人達と、「お情けで置いてもらうのはイヤなのでボート部を辞めます」という置き手紙は描くべきではなかっただろう。今回のように漕げない原因がケガにある場合、このようなシーンはむしろ物語の焦点をボヤつかせてしまう。この2つはどちらも、悦子が「漕げない」のではなく「漕がせてもらえない」時に初めて意味を持つ。(ちょっとしたケガで調子を崩した悦子と、最近バリバリ力をつけた後輩のどちらを選ぶか、とかそんな流れ)
艇庫近くでのブーとの会話を筆頭に、全体の狙いは単純に、ケガを悦子の身に襲いかかった悲劇として描こうとしただけだと思うので、ただただ途方に暮れる悦子を描いて、ブーとの会話シーンにつなげた方がすっきりしただろう。
オヤジさんが熱く語るシーンはカッコよかった。オイシイとこ持ってくなー、オヤジ。
第八艇
あっさりと本人から色々聞き出そうとしたり、さゆりの事はシビアに割り切って悦子を応援しようとする友人達がなんだか微笑ましい。
「大切な人の幸せな顔が見れるいうんはええもんやね」という仁美の言葉を、悦子が今の自分に重ねるという流れは定番だが、それまでの気持ちの揺れ動きなども一通りおさえられており、なかなか良かった。
そしてクライマックス、悦子と中田の二人がさゆりのアパートに辿り着いたところで録画終了。野球中継ってばよう!
第七艇
ありゃ、直前とはいえ対抗戦前に戻って来ちゃうのか。
利絵が悦子にきちんと「辞める」と言い、それを聞いた悦子は自分なりの考えで、今自分にできることをやろうとする。周囲は利絵のボート部復帰を願って様々な行動に起こすが、それでもなかなか素直になれない利絵。とりあえずのポイントはおさえてあったが、それぞれの状況を描くよりも見せる、もっと言えば「こなす」といった程度だったので、随分あっさりとした印象。
まあ、利絵のボート部復帰に何やら大きな事件を絡めてくるよりは遥かにマシで、学生時代のケンカと仲直りってものを思い出すと、これくらいあっさりしているほうがそれっぽいかもしれない。
みんなが言っていたという「リーが途中抜けたから負けた」ってのは、「あの出来事が無ければ勝っていてもおかしくない力をつけてきている」という意味だと思うが、今回負けたのはリーのバカが途中で抜けやがったからだ、とも聞こえるな。(ヒネくれもの)
第六艇
体調を崩した悦子の代わりにキャプテン代理となった利絵。男子部一同が悦子よりもキャプテンに向いていると口々に言い、それを影で悦子が聞いているというシーンの分かりやすさっぷりには苦笑したが、全体的には恋愛問題やダイエット、因縁の敵との対決に向けての気負いといった様々なものが少しずつ綺麗に積み重ねられていた。
ちょっとした不和と、あっさりとした仲直り。そういったものを繰り返しながら少しずつ溜まっていたものが吹き出す流れは真由美、利絵ともに自然だった。「大丈夫?」と尋ねられて一度は強がるものの、悦子に支えられて本当の気持ちを絞り出す真由美。そんな真由美に気づけず、前ばかり見ていた自分に思い悩む利絵にかけられた、岡野の「おまえは頑張ってた。分かっとるけぇ」という言葉と、思わず口をついて出た利絵の告白。
青春だなぁ〜
それぞれの登場人物がぶつかった物は真剣だからこそ立ちはだかる壁だった。スポ根になることなく、これまで通りの彼女たちがきちんと熱血しているエピソードだった。
第五艇
男子部に謝りに行き、仁美に頭をさげ、迷惑をかけた他校の手伝いも頑張り、相手のあまりの言い分に反抗するものの、ケジメとして頭をさげる。悦子のあっけらかんとした真っ直ぐさが気持ちよいエピソードだった。
「わたしらも、漕ぎたいんよ」 前回と同じ漕ぎたいというセリフだが、今回の言葉には納得できる意味があり、それを言うに至る状況も自然だった。男子部のメンバーがフォローするという流れは極めてベタだが、OB 会での出来事がうまく伏線となっており、それほど「とってつけた感」はなかった。
残念なのが、悦子が憤慨した「昔の因縁の真相を、こちらの気持ちも知らず自慢げに話す幼馴染」というのを、前回の「大切なオールを勝手に使い、さらにそれを重要な事だと捉えていなかった自分」につなげなかったこと。
確かにこの2つの構造は多少違うのだが、これをつなげて考え、前回の自分の行動を反省するという流れに持って行っても良かった問題は無かったと思う。ただただ男子部に謝りに行くという行動は悦子らしいと言えばそうなのだが、そこに「とにかくこれに関しては謝らなくてはいけない」というポイントができれば、より彼女が魅力的に映ったと思う。
まあ、これをやってしまうと「わたしらも、漕ぎたいんよ」のシーンができないので(上の謝罪を聞いても頑に女子部を拒否するってのは、現実ならいざ知らずフィクションとしては難しいだろう。あやまるタイミングは女子部復活の前だし、そうなると他校との衝突自体が起こらない)実際に謝るシーンは描かず、悦子がそれに気づくだけというのもアリかもしれない。
これからのキーになるっぽい恋愛ネタも含めて、今週は正しく青春ドラマしていたように思う。自分たちの「漕ぎたい」を否定する他校の生徒に毅然と言い返し、それでも自分たちの起こした間違いの謝罪は行う。まっすぐな悦子が気持ちよいシーンだった。
特別艇
出演未成年タレントの飲酒事件によるゴタゴタのため強引にねじ込まれた総集編。現場はさぞかし大変だろう。
第四艇
う〜ん。それなりに真面目にスポーツに取り組んだ事がある身としては、悦子の気持ちは理屈として理解できるものの、同じ側に立って感情移入するのは難しい。あれだけ明確な理由を説明され、なにより「まずはクセを抜く必要がある」と言われたのに、それを無視してとにかく漕ぎたいというのは真剣にボートを漕ぐのとは別の楽しさだろう。
映画ベスト・キッドの床磨きの如く何の意味があるのか分からない特訓をさせられている訳でもなく、練習の意味や今それをやる必要性を教えられていない訳でもない。もちろん練習メニューを告げて後はほったらかしにされている訳でもない。にもかかわらず、合宿が何日間かは知らないが「もうがまんできない、コーチの指導は受けません」と宣言する主人公を見ても「だったら高校の部活なんて場所じゃなく、どこかでお金を払ってレジャーとして漕いでたら?」という気持ちの方が先に来てしまう。
ある程度の経験があり、自分たちの弱点や目標を自ら考える事が可能なレベルなら話は変わってくる.....自分達はここを鍛えるべきだからコーチの指示ではなくこの練習をやりたいとか.....のだが、言うまでもなく彼女たちにその力は無い。
実際に漕いでみて反発していた練習の成果を知るという流れは、紀元前から存在しているベタな話。つか「この練習はフォームを直すためにやってるのよ。綺麗なフォームが無いと無駄漕ぎになる」と言われ、そのものズバリなエルゴメーター(漕ぐ動作を練習する器具)を使った練習をやっているというのに漕いで初めて気付くこいつらはバカか?
「初心者にはまず楽しさを」と仁美に言う男子部コーチだが、そこは小学生以下を対象にしたスポーツ教室か何かか? 延々とランニングと筋トレばかりをやらされているのならまだしも、ボート理論とエルゴメーターという実際に水の上にいないだけで漕ぐことに直結する練習をしているのにブーたれるようなバカには、「まずは漕ぐ楽しさを」なんて中途半端な事を考えるよりも、この練習をこなせば漕ぐ楽しさがもっともっと大きくなる事を教えてやった方が1000倍マシだ。
このドラマはスポ根モノではないし、何よりストイックに競技に取り組まない所こそが彼女達らしさだとも言えるので、基礎練習に反発を覚える展開自体はむしろあって良いと思う。しかし、そこからコーチへの決別宣言とボートを漕いでの逃避行にまで持って行くなら、コーチの指導をもっと徹底的にイヤなものに描いておく必要があるだろう。(具体的には上に書いた映画ベスト・キッドの....以下を全て実行すれば良い)
明らかに真剣に怒っている幼馴染に対して「ごめん、後で怒って。今はもう行かなならんけぇ」と言う悦子は、第二艇の感想にも書いた通り、自分の興味以外は何も考えてない無神経。まあ、以前と違って今回は明らかに悦子に非があるシーンとして描かれているので、そう映って正解ではある。
大抵の話がそうだが、青春ドラマは特に主人公に共感できるか否かが物語の出来に大きく関係してくる。悦子というキャラクターは女子高生としては素直で等身大だと思うが、高校の競技スポーツに身を置く人物として考えると話がちょっと違ってくる。ある程度の真剣さや根性を持っていることが基本ともいえる競技スポーツをテーマにせずに、放送部や科学部といったあたりを題材にすればハマったような気もする。
...公式ページを見ると合宿は3日間だったようだ。たった3日基礎練習やっただけで我慢できませんって? やめちまえ(暴言)
第三艇
青春だな〜
適度にお気楽、それなりに頑張るけど時々手も抜いてしまう、だけどキャプテンという立場と友人の信頼に大きなプレッシャーを感じている。優秀な姉を贔屓する父親に反発しつつも、そう見られる事も当然とコンプレックスを持っていた悦子。そんな彼女の真っ直ぐさや悩みが綺麗に描けていた。
先週に負けず劣らずベタなのだが、話の流れや各場面における人物の反応や描写が自然なので、素直にそのベタな物語を楽しむことができた。ただ、練習風景の時点で箸にも棒にもかからない(と、少なくとも本人は判断している)彼女達を、ボートエリートの女の子が妙に気にかけるのは早すぎな気もする。
涙の告白をした後キャッチローキャッチローと復活し、さあゴールするかというところで録画終了。嗚呼、野球中継延長。
第二艇
前回友人をトイレの個室に閉じ込めて、上から水をぶっかけた女をボート部に誘う悦子ってのはどうよ。これはアッケラカンとした真っ直ぐではなく、自分の興味以外は何も考えてない無神経だと思うのだが。「ボート漕いでたらうまくいくよ」と別の友人に言うシーンがあり、実際避けるよりはぶつかってでも分かり合う方が良い結果を生む事が多いが、まずはその友人と相談すべきだろう。そもそも漕いでたら云々が目的でもないし。
「勉強も運動もアートも恋愛も簡単にできるからすぐに飽きてまう。だから何も俺を熱くさしてくれへん」とマジで言い切る男、両親が離婚寸前のお嬢様。どちらもこれまたベタだが(いや、自ら言い切る男はベタではないか...)描写が非常に弱い。
うーん、こうドラマドラマしている上にベタな割に描写が薄く、なおかつクサイとなると薄汚れた大人にはちと厳しい感もある。鈴木杏の演技もたいがいだと思って見ていたが、お嬢様役の子は随分キッツイな。
第一艇
ストーリーだけでなく見せ方もドラマドラマしていた。言ってしまえば、こんなフィクションどうですか、というノリ。好みからは多少外れるが、この作品のターゲット層にはむしろこっちの方が自然に受け入れられるのかもしれない。
主人公の造型、物語の進み方ともにセオリー通りなので、分かりにくかったり混乱する事は無いのだが、急ぎすぎた印象の第一話。まあ、メンツが揃ってからの物語がメインなので最初はすっとばしますよ、という事なのだろう。
主人公の熱い想いに突き動かされて集まる3人の女の子。「○○だから」という理由が青すぎるところも含めて、高校生のころって何でもない事で凄い力が出たりするよなー、と思ったり。ただ、フィクションとしてちょっと盛り上げ過ぎで少し興ざめ気味。
青春ドラマはさじ加減を間違えると鼻につく絵空事に変わる。この第一話を見ると多少不安なところもあるが、とりあえず本格的に話が動き出す来週からに期待。
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