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エラいところに嫁いでしまった!

2007年2月17日 10:38 | コメント (0) | トラックバック (0)

基本情報

テレビ朝日系列:毎週木曜21時 公式ページ

 原作は槇村君子の同名エッセイ「エラいところに嫁いでしまった! 」 グルメものから学術記事まで、気合いで仕事をこなすガテン系ライター君子。いつでものほほんとマイペースな恋人磯次郎と二人だけの結婚式も終え、新しく購入したマンションでの幸せな結婚生活が始まるはずだった。
 しかし、「身内だけの披露宴だから」と連れてこられた磯次郎の実家は和風建築ドーン、庭バーン、親戚デローンの由緒正しい名家。圧倒される君子の脳裏には、結婚前の顔合わせで磯次郎の母が語った「うちには財産なんてありませんよ」という言葉が浮かんでいた。

 出演は仲間由紀恵・谷原章介・松坂慶子・本田博太郎・濱田マリ・温水洋一・橋本さとし・渡辺夏菜ほか

第3話

これまでの2話は「エラい " やつ " に嫁いでしまった」という感が強かったが、今回は「エラい " ところ " に嫁いでしまった」という看板に偽り無しの内容。
 夫は相変わらず、しきたりの詳細を説明しないわ、君子の怒りを目の当たりにしてオロオロする姑に嘘をつくわというダメっぷりを見せるが、騒動の発端とは無関係であるため、それらの行動はマイペースさであったり、(バシっと言えずに誤摩化して情けない、と言ってしまえばミもフタもないが)波風立てずにおさめようとする優しさと捉えることができた。

 しきたりに辟易、兄嫁夫婦も同様の悩みを、ついには爆発、落ち込む姑、責められる君子、かつては姑も君子と同じだったという昔話、実は君子さんの言う事聞いてなかったのよと、全体の流れはとことん王道。オイシイトコ持ってったお父さんやら2つ揃ったマフラーも含めてベタベタなのだが、それもまた心地よし。

 姑は話を聞いてなくても、兄嫁やらご近所のオバサン連中にはきっちり「山本家の事なんざ知ったこっちゃありません」宣言してしまってるのでは、という気がしなくもないが、そこらへんはコメディの常としてリセットされて次回を迎えるのだろうか。

第2話

黙々と文句も言わずにのほほんとしていたり空回りを続けるなら現状でも構わないが、逆ギレしてみたり小狡い所を見せたりするなら、もちっとバカ夫の良いところを描いてくれないとスッキリできない。物語としては、前回同様最後のフォローで大目に見てやれって事なんだろうけどチト辛い。とことん善意を搾取するこのバカ、やっぱりいなくなんないかな。
 (頼りにならなくて失敗ばっかりだけど)追悼文は良かったという締め方も、君子は赤飯とお供え物以外はソツなくこなしている訳で、なんだか釈然としない。

 最大のガンはやはり災難のスタートが夫にあるという部分だろう。夫自身も望まぬ形で葬式を仕切る羽目になったのなら、のほほんと全く使えない様子は「とにかくマイペース」という長所と捉える事もできるし(いやま、相当強引な解釈だが)、途中の逆ギレも理解できなくはない。
 しかし、実際は自分で撒いた種である為に「誰よりもお前がまず頑張れ」「お前だけには言われたくない」となってしまう。
 親戚連中が善人ばかりで固められているなら悪者役(トラブルのきっかけ)を夫が背負うのも仕方がないとは思うが、今回初登場の兄嫁にその役をやらせても問題無かったように思う。

第1話

シリアス物の場合「奮闘する主人公の頑張りを帳消しにするのほほんパートナー」という組み合わせはどうにも見ていられないのだが、極端な設定のコメディということで期待。

 ひと癖もふた癖もありそうな親戚やしきたり、相手方にとってはごく普通という位置づけで次々に降り掛かる無理難題、君子の頑張りをことごとく帳消しにするバカ夫と、このテの話で観客が期待する展開をオーソドックスに踏襲していた。夫(ルビ:バカ)のキャラクターは「天然で追い込む・本人がドジ・実家が怖くてちとズルかったりもする」という複合技かぁ。成長するであろう後半はおいといて、前半は天災とでも思わなくちゃやってらんないような人物だな。

 てな事を思っていたら、第一話から早々に、自分で姑に嘘ついといて(妻の印象を良くしようと、母親に君子は華道・茶道などの習い事をしていると吹き込んでいた)「嫌なら嫌って言えばいいじゃないか。おはなだって出来ないなら出来ないって言えばいいんだよ」とヌカした上に「ぼくだって君ちゃんの為に必死に頑張ったつもり」とメソメソ泣いてやがる。
 個人差がある質の問題は置いといて、量的にも全く足りていない「頑張り」とやらをひけらかし、それ以上に頑張った君子の泣き言を涙という暴力で封じるってのは、とにかく勘弁してほしいダメさ加減だな。さらには「話はオレがつけるから任せとけ」と言っておいて、なし崩し的に最悪の方向に話を持って行くという王道の立ち回り。これを言っちゃ物語が終わってしまうのだが、コイツいなくなんないかな。

 悪気はないってのが一番タチ悪い、というフレーズが常に頭に浮かぶ第一話だった。早々にうまく立ち回ってしまうと物語にならないとはいえ、バカ夫はもすこし上手くやって欲しいものだ。

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