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仮面ライダーカブト 第1話 〜 第10話
基本情報
東映公式
仮面ライダークウガから始まったリアル路線の平成仮面ライダーシリーズ第7作。世界はオレを中心に回っていると公言してはばからない唯我独尊おばあちゃんっ子天道と、過去に何かをかかえつつワーム対策組織ゼクトに所属する加賀美という2人が主人公。
05
相変わらず猪突猛進で、悲しい事にそのまっすぐさがことごとく裏目裏目に出てしまう加賀美。
ゼクト本部の不穏な動きに気づき、その裏にある目的を見極めるべく冷静に行動しようとする天道に対し、ゼクト本部はもちろん天道の真意さえも分からない加賀美。
7年前の隕石事件で心に傷を負ったひよりの支えになると宣言した天道に対し、バイト先の店長にひよりのフォローを頼まれたにも関わらず放ったらかしにしてしまう加賀美。
前者は何よりも被害者を守ることを考えた行動であり、後者もまた、加賀美はひよりがそこまでの助けを必要としている事を知らないので、人の生死がかかったワーム事件を優先させるのは当然。
「なにやってんだよ加賀美ぃ」というのは全てを知っている観客の立場だからこそ浮かぶ感想であり、正義感溢れるまっすぐな青年の行動としては正しい。
とはいえ、2人いる主人公の片っぽがこうも空回りっつーのはなんとも可哀想だ。ライダー方面ではおいしい所を全て天道に持っていかれているので、普段の人間関係で少々活躍させてあげても良かった気が。まあ、このあたりはこれから先いくらでも描く場面があるのだろう。
雨の中のクロックアップバトルをより格好よく見せた CG による水滴の表現も見事だったが、冒頭の、おじさんが敵に生気を吸い取られ干涸びて死んでいくシーンは目を見張った。実物の人形を使った特撮ではなく CG だと思うが、目や鼻などの凹凸がしぼんでいく際の崩れ方のバランスがなんとも自然。さらに頬やアゴなど平らな部分はしぼむにしたがってシワが寄り、内部が空洞である頬はえぐれていく様子まできっちり描かれていた。
単に肌が土気色になり小さくなっていくといった記号的な描き方では得られないリアルさがあり、細かなシーンでもこれだけのクオリティの映像を作るスタッフのこだわりに感心してしまった。
僕の生きる道
基本情報
突然余命一年を宣告された平凡な高校教師のその後を描いたドラマ。フジテレビ系列で2004年1月〜3月に放送され、放送中・放送後に大きな話題を呼んだ。話的なつながりは無いが、後に草なぎ剛主演で「僕と彼女と彼女の生きる道」というドラマも制作された。出演は草なぎ剛、矢田亜希子、大杉漣など。
シリーズ総観
前半は出来が良く、特に第一話・二話は圧巻で主人公に襲いかかった突然の事態が、他ならぬ本人にとってどれほどの意味を持つのかという事が克明に描かれていた。その後五話くらいまでは丁寧な描写が続くものの、中盤〜後半は三文芝居に転落。悲しい物語が見たい人のための悲劇としてはそれなりの出来かもしれないが、「僕の生きる道」というタイトルと番宣のキャッチコピーを考えるとなんとも情けない内容。これなら2時間くらいの単発スペシャルドラマとして放送すれば良かった気がする。
危険なアネキ
基本情報
公式ページ フジテレビ系列:月曜21時
美人だがのほほんと無邪気すぎる姉・寛子と、そんな姉に振り回される弟・勇太郎のドタバタを描いたコメディ。家業の酒蔵が倒産し、父親を亡くした上に借金を背負った寛子は、研修医として医大に通う弟の家にころがりこんできた.... 出演は伊東美咲・森山未來・高嶋政伸・釈由美子・濱田マリほか。
公式ページトップの画像、主演の伊東美咲・森山未來両名ともヘンな顔で写ってるけど、事務所的にあれはオッケーなのか。
概観
1話で描いたノリをずっと進めて欲しかった。全体的に「アネキはさほど危険ではなく、どこまで行っても素直ないいコであり、間違っているのは複雑で小難しい周囲」という流れになってしまっており、その「小難しい周囲」の役を一手に引き受けていた弟くんがあまりに不憫だった。
10もエピソードがあるんだから、1つや2つくらいアネキの真っ直ぐさで解決できずに反省する....文字通り危険なアネキなエピソード.....があっても良かったのではないだろうか。
また、かつて姉弟を捨てたという母親が登場するも、その理由や、母親がいなかった事が弟くん(の少年時代と現在に)にどんな影響を与えたかには全くと言っていいほど触れられない始末。そのうえドラマ全体から「弟くん、意地張ってないでお母さん許してやれよ」包囲網に取り囲まれ、ますます肩身の狭いことに。つか、ここまで描写不足になるなら母親なんて出すなよと思う。
弟くんは、いなくなってしまった母親、無邪気すぎる姉という2人の為に、早く大人にならざるを得なかったのだが、劇中でそれがうまく描かれることはなく、ひたすら頭が固く融通の利かない人間になってしまっていた。
女王の教室
これは Diary に何度か書いたものをまとめた文章です。
女王の教室とは「この物語は悪魔のような鬼教師に小学6年生が戦いを挑んだ1年間の記録」というフレーズで始まる学園ドラマ。冷酷な雰囲気を身にまとい、クラスの係をテストの結果で決めたり、自分の指示を守らない生徒を学校に来なくていいと言ったりという、かなり強烈な先生が登場した。
なお、私はこの作品をあまり評価していない。自分が好きなものを悪く言われるのは我慢できないという人は、この先の文章を読まないことをおすすめします。
富豪刑事
基本情報
公式ページ テレビ朝日系列:木曜21時
筒井康隆原作の同名小説をドラマ化したもの。原作の主人公は常に葉巻をくわえる大富豪の息子だが、ドラマ化に際し孫娘に変更されている。社会勉強とばかりに刑事になった大金持ちのお嬢様がうなる資金力に物を言わせトンデモな捜査で事件を解決するコメディ。主演は深田恭子で他に山下真司や升毅、相島一之なども。特捜戦隊デカレンジャーのデカレッド載寧龍二も刑事つながり(?)で出演。もちろん筒井康隆も出てくる。
シリーズ総観
原作は未読なのでオリジナルとの比較という意味ではなく、どこが富豪刑事なのかと尋ねたくなる作品。毎回ノルマの如く最初に「こんな風にお金を使います」と宣言したかと思うと、次のシーンでは使い終わって普通に捜査を開始しており、さらにその散財ぶりがそれ以降はほとんど関係ないとくる。推理に金持ちならではの着眼点がある訳でもないし、どんでん返しの逆転劇に金がからむでもない。
もちろんタイトルが富豪刑事だからといって金を使うシーンばかり描く必要は無いのだが、それ以外の部分が総じて面白くないので、それならせめて看板に掲げた部分くらいしっかりやってくれという事である。
設定自体は面白く、いくらでも話を転がせそうなのに完全に空回りに終わっていた印象。なんとか見られたのは一話・二話・最終話くらいで、後はかなりキツイ。