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SEGA SATURN : ま

2005年1月19日 00:15 | コメント (0) | トラックバック (0)

 弟切草、かまいたちの夜に続くサウンドノベル第3弾。渋谷周辺で生活する8人の主人公の物語が、少しづつ他の主人公に影響を与えながら進む。前2作のような1人称視点ではなく、あくまで主人公の物語を見る形式になっているのが特徴。用語解説の Tips や、関連ある言葉・すれ違う瞬間などに他の主人公の話に飛ぶことが出来るZap などのシステム的な試みもある。

良い点

画面写真がヨイ
 前2作とは異なり、この作品からは実際の渋谷の風景プラス役者さんという構成になったのだが、その画面写真がすばらしくキレイ。よっぽど手間ヒマをかけたと思うのだが、かなりの量に及ぶ画面写真の全てが色ノイズやにじみなどが無いものに仕上がっている。画面写真の美しさはサウンドノベルに求める要素ではないのだがイイもんはイイ。ただ、シャープさを強調するあまり多少エッジが目立つ。
音楽がイイ
 全体的に良いのだが、特に高峯のシナリオで自分に問いかけているシーンに使われている曲が最高。高峯シナリオの1日目で、悪ガキと喧嘩してから走り去るシーンはカッコ良過ぎ。あのまま終わってもオレは満足だ。
表裏一体がグー
 思ったより「他の主人公との深い関わり」というのは少ないのだが「The Wrong man 牛」と「The Wrong man 馬」などは同一場面を別の視点から見るオモシロさがあふれていてグー。
声がないのがナイス
 「実写」になったことにより「想像する楽しみ」が失われると思っていた。確かに膨大な人物を頭の中で描き分けられる人ばかりではないので、発売前から納得はしていたが、いざプレイしてみるとそんな心配は全くの杞憂だった。
Tips がステキ
 初めてみたときはびっくり。このWEB ページのコメントウィンドウとコンセプトが同じじゃぁないですか。(昔は画面下部に注釈を表示させる専用のウインドウを設け、専門用語の解説や小ネタを表示させていました)用語解説だけにとどまらず、ネタ的な文章を書くところもソックリ。書く人が違うんだろうけど、「お遊び」的な文章も添える場合と、純粋な用語解説の場合があり特に前者が面白い。ページ内での Tips の解説でオチがついているところもシャレている。

悪い点

Zapping にムリがある
 プレイ前は「その場にいる他の主人公の視点・立場」から見るというものだけと思っていたのだが、 Tips 内の用語解説にムリに取って付けたようにZap があるため、ただの「スイッチ」と化してしまっている感がある。まあ、オレの言う「その場にいる他の主人公の視点・立場」のみで Zapping するようにして、さらに Zapping 箇所を豊富に持たせようとすると、今度はストーリー的にムリが生じてくるのだろうけど....
Tips を区別して欲しい
 「Tips 内にもZap が隠されている場合がある」というコトにより、半ば強制的にTips を見なければいけないため「お遊び」部分をジャマに感じた人もいるのでは? 明確に「Zap アリの重要Tips」「Zap ナシ、読みたい人は読んでねというネタTips」と色別に分けるなどすればもっと「アソんだ」Tips が大量に作れたのではないだろうか?

感想

 いやー、待ちに待った街。まさかセガハードにチュンソフトがやってくるとは思ってもみなかったので嬉しさもひとしお。牛と馬に関しては、氷室冴子氏のコバルト小説「なぎさボーイ」「多恵子ガール」のような表裏一体のセットのモノをゲーム全体に期待していたもので、ちょっと肩すかしをくらった感じだった。青ムシ抄も、他のシナリオとはかなり異なる文章・マニアックなTips と非常に面白かった。それにしても結構いいヤツなのね、青ムシって(しかし、コイツが××を×××いたとは)
 相当忙しいにも関わらずぐいぐいのめり込んでしまい、オレの睡眠時間をことごとく奪っていった困った作品であった。

音声がない事について

 以前書いたことがあるのだが「実写」になることに少なからず不安を感じていた。しかし、登場人物がかなり多いということだったので、シルエットだとアタマの中で人物を描ききれないからだろうなぁ...と「実写」の選択に納得していた。なにより、サウンドノベルというジャンル自体を作り上げた「チュンソフト」の作品だけに「納得できる作品に仕上がるハズだ」という「確信」に近い予想があった。
 しかし、フタをあけてみるとかなりイイ具合。ダンカンも、いつもと違った雰囲気で「あ、ダンカンだ....」というカンジが少なかったし、他の俳優さんもオレの知らない人ばっかりだったのですんなり入っていくことが出来た。 こう書くと「じゃあ、知ってる俳優さんだとダメか?」という考えが浮かんでくるが、どうも、それも違うような気がする。 実写にしても成功した一番の理由は「声」を使わなかったところだと思う。「街」ではキャラクターのセリフが音声で再現されることは一切ない。叫び声でさえ、あえて合成したかのような「記号化」されたモノを用いている。文字でかかれた「セリフ」は、そのセリフの前後で細かく描写された主人公の心情によって、自分なりのイメージに変換されアタマの中で再現される。
 普通の小説のように、せいぜい両手で数えられる程度のキャラクター数なら「人物描写」のみでその風貌までも想像し、アタマの中に定着させることは出来るだろう。さっきも書いたが、キャラクターが膨大な数に上る「街」ではこの方法はムリがある。しかし、「風貌」が視覚的に分かれば「しゃべり」を想像し、それを画面上の「風貌」と結びつけることくらいは可能である。そのコトを逆説的に証明するかのように画面に出てこない「名前」のみで紹介されるキャラクターはイメージどころかその存在さえオレのアタマの中には定着しなかった。
 「声」の効果は大きい。これをインターネット上で読んでいて、掲示板やチャットを利用したコトがある人なら想像できると思うが、「ちょっとした発音上のニュアンス」が伝わらない「文字」でのやりとりは非常に難しい。つまりそれは、通常...すなわち日常生活では「言い方」にかなりの情報をもらっているというコトである
 俳優の「演技が上手い、へたくそ」というのもほとんどがセリフの「言い方」を指す言葉である。(もちろん高いレベルになればそれ以上のことがモノを言ってくる)「しゃべり方がへた」というのも、「論理だった発言」を良しとする会議や討論などを除けば結局「さらりと雰囲気にのった言い方ができるかどうか」というコトである。

 長々と書いてきたが、結局「一番想像していたのはしゃべり方なのかもしれない」というコトだ。「弟切草」「かまいたちの夜」などのサウンドノベル、いくつもの小説を読んだときのことを思い起こしてみると、なんとなく程度にしか「人物の顔」を想像してはいなかったような気がする。だからこそ「街」は楽しくプレイできたのだ、と。

mr.BONES 1st Impression

 世界征服をたくらむ「ダ・ゴーリアン」という男によって、死者が次々と赤い目をした「ガイコツ軍団」として甦っていた。しかし、そんなガイコツ軍団の中に一人だけ青い目をしたガイコツがいた、その名は「ミスター・ボーンズ」 彼はたった一人でガイコツ軍団の行く手に立ちはだかる...

ミニゲーム集合体の「タントアール」なノリ
 このゲームのジャンルはアクションゲームとなっており確かにそうなのだが、各ステージ毎に非常にバラエティに富んだ操作方法やステージ構成により、「タントアール」の様なミニゲームの集合体のような印象を受ける。ステージの最初にはプレイ方法が表示され、転がってくる丸太をよけるステージや、気軽に楽しめる「ギターソロ」ステージなど誰にでも楽しめる内容となっている。
ギターソロステージが熱い
 上に書いた「ギターソロ」ステージというのは、A / B / C / X / Y / Z の6つのボタンにそれぞれ別のギターのフレーズが割り当てられていて、音楽に合わせて押していくというモノで、観客である赤い目のガイコツを全て青い目のガイコツに変えればクリアである。こう書くと「音楽に合わせて押す」というのは非常に難しそうだが、そんなことはない。なんせほとんど好き勝手にやってもクリアできる。だから、このステージの楽しみ方は、それぞれに割り当てられたフレーズを覚え、自分の好きなように「ギター・ソロ」を楽しむというものである。「mr.BONES」はクリアしたステージはどこからでも始められるので、いつでもプレイ可能なのが嬉しい。また、このギターステージ前のムービーは爆笑モノ である。
主人公のキャラクターがいかにもアメリカン
 このゲームはアメリカで制作されたいわゆる「洋ゲー」である。今まで一般的に言われてきた作りの粗さという事は感じられないが、主人公のキャラクターを始め、ゲーム全体の「ノリ」があちらの雰囲気バクハツである。特に、主人公がポツリとつぶやくセリフのほとんどは洋画などで見かける「アメリカンジョーク」で、日本語のセリフでアレを言われたらちょっと興ざめかもしれない程だ。
ムービーがキレイ!
 2枚組ということで、かなりの容量を使っている為と思われるが、ムービーが非常にキレイ。黒い部分が薄いグレーのように見えるのはいただけないが、単色の部分にざらついたようなノイズが見えないのは驚いた。ちなみに、今までに観た「ムービーがキレイ」と言われているモノにも前述のノイズは見られた。

mr.BONES

 ガイコツが主人公のアクションゲーム。一応分類的にはアクションだが、一般的なアクションゲームのような構成のステージはホンの少しだけで、残りは独特な操作感のミニゲームが集まった「タントあ〜る」的なノリの作品。曲に合わせてギター弾く、なんていうステージもある。ステージの最初にはきちんと説明が出る。

良い点

「ミニゲーム」がつまったような構成が楽しい
 上にも書いたが、そのミニゲームは「転がってくる丸太をよける」「自分を弾ませてうまく骨を集めていく」「敵をCOOL なジョークで笑わせる」など非常に変化に富んでいる。一度クリアしたステージはどこからでも始めることが出来るので、気に入ったステージを何度もプレイすることが出来る。
ムービーがキレイ
 ここで言う「キレイ」とは画質的に、という事。圧縮したムービーに良く見られる、黒い部分のチラチラしたノイズがほとんど見あたらない。おそらくムービーのために2枚組になったのだろう。
ムービーがオモシロい
 その面白さのほとんどは主人公「mr.BONES」のセリフから来るものだが、「ベタ」寸前のセンスが素晴らしい。一度見たムービーはいつでも見ることが出来るという構成も良い。
グラフィックがキレイ
 主人公のグラフィックはもちろん、背景も非常に美しい。特に画面手前に燃え盛る炎があるステージの美しさは特筆モノ。

悪い点

難易度が高い
 異様に難しいステージは一つだけなのだが、全体的に難易度が高めなので残念。上に書いたようにミニゲームのつまった「タントあ〜る」の様なノリで、たくさんの人が楽しめる構成なのだが、全体的な難易度の高さと「氷の湖」のステージの異様な難しさはいかんともしがたい。これで止めてしまう人がいそうなほど。
コンティニュー時に読み込みが生じる
 ゲームオーバーシーンにムービーを流すためかどうかは分からないが、コンティニューをするたびに読み込み直すのでストレスがたまる。特に上に書いた「氷の湖」のステージではゲームオーバー時のムービーの前に、湖に落ちるムービーが加わるのでイラつき倍増。
ムービーの字幕が小さい
 ムービーでのセリフは全て字幕で表現されるのだが、それが小さく読みづらい。特に細かい漢字などつぶれてしまって前後の関係から読みとるしかない。

感想

 このゲームはコンビニ専売という「かなり無意味」な売り方をされた悲運な作品。ゲームはアメリカで制作されたもので、プレイ中やムービーからその香り、イヤ、臭いがプンプンしてくる。ギターソロのステージは6つのボタンに割り当てられたフレーズを曲に合わせて弾くというもので、かなり適当にやってもクリアできる。だからここは、それぞれのボタンのフレーズを覚え、「その気」になってプレイするというのが正しい楽しみ方である。

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