確信
2009年1月31日 10:39 | コメント (0) | トラックバック (0)
ライト vs ニア(コミックス第11巻)
二代目エル=キラ=ライトであることを始め、現状を恐ろしいまでに正確に推測するニア。そしてニアは、初代エルの遺志を継ぐものとして、容疑者であるライトを殺害する強硬解決策ではなく、証拠を突きつけて叩きのめす道を選ぶ。
ニアは部下の女性捜査官を高田のボディーガードとして潜り込ませ、遂に現在犯罪者を裁いているもう一人のキラの正体をも確信する.....
推理のスピード感と妥当性
粛正行為そのものについては全くと言っていいほど触れることなく収束。というより、電話をかけてきた相沢に「裁きの対象のズレが修正されている事からも明らかです」とニアが答える事だけで済ませてしまった。ここまであっさりしていると逆に力が抜ける。
人形を使ったニアの推理がなかなか楽しいが、1カ所大きく気になるところがあった。ジェバンニの捜査に進展がないという場面で、死神を介した連絡という手段を考慮しているが、それはもっと前、X キラが魅上であると推理する場面でもファクターの一つとして考えるべき重要事項だろう。
X キラが魅上であると推理する場面では「ライトが現キラと連絡が取れない」事が大きなカギとなっており、死神による連絡を考慮すると X キラ=魅上はかなりあやふやになる。連絡が取れないという条件が必要な時は死神を考慮外とし、死神そのものについて考える時はそのあたりをきっちり踏まえて推理する。ニアが多少キレ者程度というならこの抜けっぷりでも構わないが、完璧に近い天才とするならこの推理の差はフェアじゃない。
二人の天才が立つ場所
一方で感心したのが、ニアとライトという二人の天才が他を置いてけぼりにして戦いを演じる中、その現状を改めて分かりやすく描いた相沢刑事による筆談の発見と密告だ。決死の覚悟で筆談の事実をつかみ、何かが大きく変わる事を期待してニアに連絡を取るも、ニアとライトはすでに足下も見えない前を歩いている。何かの凄さを見せるために必要不可欠な「普通の人の基準」が、相沢刑事の徒労とニアの容赦ない「蚊帳の外なんです」という言葉で描かれていた。
クライマックスに向けて分かりやすく提示された「何かを思う高田」「魅上による確認」という2つの伏線。あからさまに描写が避けられていたメロの再登場は、これまたかませ犬としての王道を歩きまくりだが、最期くらいは偶然に頼らず活躍して欲しい。
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