DEATH NOTE(全 15 件)
基本情報
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2009年1月31日 09:58
名前を書けばその人物を殺すことができるノート「DEATH NOTE」 死神が人間界に落とした DEATH NOTE を拾った夜神月(やがみらいと)は、犯罪者の粛正によって世の中を正そうと、世界中の凶悪犯罪者の名前を次々に書き込んでいく。逃亡先や獄中で次々と犯罪者が死んでいく状況に、世の中の人々は何者かが犯罪者の粛正を行っていると気づき、その何者かをキラと呼ぶようになっていた。
しかし、あくまで私刑でしかない粛正行為を繰り返すキラを捕らえるため、ICPO(国際刑事警察機構)は、迷宮入りの事件をこれまで幾度となく解決してきた探偵 L(エル)に捜査を依頼する。
綿密な計画を立て粛正を続ける夜神月と、計画のわずかなほころびを見逃さず夜神月を追いつめるLとの頭脳戦が、今始まる。
夜神月:やがみらいと
DEATH NOTE を拾った高校生。全国共通模試でトップを取る頭脳の持ち主で、悪人に正義の鉄槌を与えることで世の中を正そうと、DEATH NOTE に犯罪者の名前を書き続ける。誰かがやらねばならぬ事と自らの行為を正当化し、その邪魔をするLや警察を敵とみなしている。
L:エル
これまで幾度となく迷宮入りの事件を解決してきたという天才探偵。警察との共同捜査の際もワタリという代理人を通じて連絡を行うなど、その正体は謎に包まれている。鋭い観察眼と推理力で早々にキラの居場所を絞り込み、大胆な罠を仕掛ける。
ワタリ
エルが外部と連絡を取る際に実際に行動する伝達係。そのほか様々な調査や機器の調達などもやっているらしい。多くのパテントを持っている優秀な科学者で、そこから得た莫大な資産で二代目エルを育成する養護施設を運営している。
リューク
夜神月が拾った DEATH NOTE に憑く死神。退屈だからとわざと DEATH NOTE を落としたリュークは、危険な思想を持った夜神月が DEATH NOTE を拾った事に満足している。邪魔をするでも積極的な協力をするでもなく、あくまで傍観者として状況を楽しんでいる。
弥海砂:あまねみさ
死神レムの持つ DEATH NOTE の所有者。ティーン誌のモデルとして活躍している。両親を殺害した強盗犯をキラが裁いた事によりキラを崇拝している。TV 局にビデオテープを送ってキラとのコンタクトを取ろうとするなど思い込んだらまっしぐらの猪突猛進型。
レム
弥海砂の持つ DEATH NOTE に憑く死神。外見からは分かりにくい(?)が、女性らしい。ライトの行動に一切関与しないリュークと違い、DEATH NOTE の所有者であるミサにかなり協力的。
夜神総一郎:やがみそういちろう
夜神月の父親で、キラ対策本部長。まっすぐな心を持ち、キラ逮捕に執念を燃やす。共同捜査する事になったエルに自分の息子がキラの可能性があると指摘され、非常に思い悩んでいる。
ニア
二代目エル候補のひとりとされた少年。メロと共にワタリが創設した養護施設ワイミーズハウスで育つ。パズルやおもちゃを終始いじっているという一見落ち着きの無い様子を見せながら、その観察力や推理力はずば抜けて優秀。冷静にて沈着。
メロ
二代目エル候補のひとりとされた少年。ニアと共にワイミーズハウスで育つ。幼い頃から努力しても敵わなかったニアに強いライバル心を抱いており、エルの果たせなかったキラ逮捕をニアよりも先に実現しようと、手段を選ばぬ行動に出る。
DEATH NOTE:デスノート
名前を書き込むとその人物を殺すことができる恐ろしい力を持ったノート。もともとは死神が人間を殺すために使う道具。名前を書く人物の顔を知らないと効力は発揮されないが、逆に顔と名前さえ分かれば相手の居場所に関係なく殺すことができる。死因や絶命するまでの行動を指定することも可能。
死神:しにがみ
DEATH NOTE を使い人間の死を司る神。DEATH NOTE に名前を書いた人間の寿命を自分のものにする能力を持つ。かつては人間界を悪くしてやろう、良くしてやろうと考えて DEATH NOTE を使った死神もいたようだが、今ではほとんどの死神にとって人間界は興味の対象外となっている。人間界に降りた死神の姿を見たり声を聞いたりできるのは、その死神が憑く DEATH NOTE に触れたことがある人物のみ。
死神の目:しにがみのめ
顔を見た相手の名前と寿命を知る事ができる力を持った目。死神たちはこの目をもち、人間界を見下ろすだけでノートに名前を書き込むことができる。DEATH NOTE を拾った人間は死神と契約して死神の目の能力を得る事ができるが、その代償として残り寿命の半分を差し出さなければならない。
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DEATH NOTE
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2009年1月31日 10:02
ライトとエル(コミックス第1巻)
日々変化のない日常を持て余していた高校生・夜神月(やがみらいと)は、ある日 DEATH NOTE と書かれた謎のノートを拾う。「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という注意書きを見て夜神月はイタズラだと判断するが、試しに書いた2人の人物が実際に死亡し、DEATH NOTE の力が本物である事を知る。ライトは人々が「罪を犯せば確実に罰せられる」ことを認識すれば世の中が良くなると考え、DEATH NOTE の力で犯罪者を粛正を開始した。
世界中で凶悪犯罪者が死ぬという事件が続発し、何者かが悪人を裁いていると考えた人々は、いつしかその何者かをキラと呼ぶようになった。同じころ、ICPO は犯罪者が次々に死んでいくこの異常事態を犯人が存在する殺人事件と判断し、世界で最高の腕を持つという探偵L(エル)に調査を依頼する.....
二人の天才による頭脳戦が魅力
淀みの無い理論を展開し、様々な状況を想定して準備を進めるライトの用意周到さと、そんなライトの行動の僅かな綻びをも見逃さず、鋭い推理と先読みを行うエルのキレ者っぷりが綺麗に描かれていた。中でも、失敗を取り繕うために策を講じるのではなく、先手を取るべく布石を置き、思った通りに事を運ぶライトにゾクリ。
また、DEATH NOTE そのものや死神の目といった基本ルールの説明もうまくエピソードの中に盛り込まれており、そこで交わされるライトとリュークのやりとりが、荒唐無稽である設定に存在感を持たせていた。
人を殺す力を持ったノートを、悪人の粛正のために使うという危険な思想を持った人物が主人公であるため、どうしてもそこに注目が行きがちだが、この作品で楽しむべきはやはり二人の天才による頭脳戦だ。
ライトとエル、どちら側の状況も知る読者からすれば当然な事柄も、二人にとっては実際に起きた出来事から推理するしかない。このような展開の場合、推理が正解へと向かう道に読者が納得できない近道があってはいけない。かといって、あまりに遠回りしてしまうと全てを知る読者にとっては退屈で仕方が無い。
この作品はそのバランスどりが非常に巧みで、ライトはどのような先読みを行い、エルはライトのその行動から何を探し出すのかと、素直にドキドキハラハラすることができる。
そして1巻のクライマックスでは、DEATH NOTE のルールを駆使し、自分を追っていた人物の正体を鮮やかに突き止めるライトの作戦が目を見張った。力技や気合いで状況を打破する展開では味わえないスリルを楽しむことができた。
娯楽作品としての割り切りとその弊害
唯一残念なところは世界最高と称される天才探偵エルが、超常的な力で殺人が行われているとあまりにも早く判断してしまうところだ。確かにテレビ中継の際に影武者のエルは死んでしまったのだが、その場合でも通常疑うべきは「既にキラはテレビ中継の情報を入手しており、スタジオ関係者などに仲間を紛れ込ませていた」という可能性だろう。全てエルの息のかかった人間で固めていたとしても、超常的な力で殺人が行われたと判断するよりも、裏切り者がいなかったかを調査する方が先だ。
もっとも、これはエンターテインメントとして、物語を早々にライトとエルの直接対決にもっていく為の措置であり、見当はずれな捜査を描いて読者を退屈させることを避けるためだろう。
しかし、超能力による殺人という荒唐無稽な可能性には、せめて他の常識的な推理のいくつかを否定してからたどり着くべきだ。あっさりと正解にたどり着く様子は正に上に書いた「近道」を通っている印象が強く、エルの凄さに若干の疑問を感じてしまった。(まあ、連載前の読み切り版がちょうどそのような構成で、似たような展開を避ける意味合いもあったのだろう。ただ、独立したフィクションとして見た場合、その部分が無い事に抵抗感を覚える人は結構いそうでなんとも惜しい)
小畑健氏の緻密な作画も魅力
これら、ストーリーと共に小畑健氏の緻密な絵が物語に与えるリアルさも忘れてはならない。すっきりと整えられた線はイラスト的な印象を受けるが、ディフォルメが抑えられた背景や人物のシルエットは現実的な存在感を感じさせる。
瞳や目尻といった眼の表情が細かく、時に恐ろしい顔を見せるライトの瞳の輝きが素晴らしい。
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FBI 捜査官
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2009年1月31日 10:08
ライト包囲網(コミックス第2巻)
自分を調査していた人物の正体が FBI 捜査官のレイ=ペンパーだと知ったライトは、様々な準備を行った上で、レイ=ペンパーを罠にかけるべく山手線に誘いこむ。数日後、警察を訪れたライトは、重大な事実をエルに告げようとしていたレイ=ペンパーの恋人に出会う。彼女をそのままにしておくのは危険だと考えたライトは、その場で作戦を考えながら罠に陥れようとする。
一方、キラの捜査にあたる日本の刑事たちは、自分たちに無断で FBI 捜査官を送り込んでいたエルの行動に不信感を覚え、エルの方針に賛同する一部の者を除いて捜査を離れてしまった。
しかし、エルにとってはこれすらも予測していた事態であり、残った刑事たちこそ信頼できる相手と考え、共同捜査を行うために謎に包まれてきたその姿を刑事たちの前に現した.....
2種類のスリル
DEATH NOTE のルールを利用した様々な方法で捜査を混乱を誘いつつ、レイ=ペンパーを罠にかけ自らの思うままに操るライトの頭脳が光る。あらかじめ名前を調べておいた人物を手にかけることによって、あたかもその場にいる誰でも殺す事ができると思わせるブラフをはじめとして、相手の逃げ場を巧妙に奪い、こちらの安全を確保する緻密な計算がなんとも憎たらしい。
あらかじめ完成図が分かっているジグソーパズルのピースをはめていくような、静かな緊張感のあるこのエピソードに対し、レイ=ペンパーの恋人との対決は、限られた時間で与えられたブロックを急いで組み立てていくようなスリルがあった。
突然出会った彼女を観察し、その場の状況と与えられた情報のみから現状を把握し、先読みを行い、作戦を立てなおかつすぐさま実行に移す。モノローグで語られるライト本人の心の声だけでなく、ある時は読者の気持ちを代弁し、ある時はライトの行動を分かりやすく解説するリュークの態度が物語の臨場感を増していた。
刻一刻と変化する状況にあわせて作戦を次々と修正し、綻びを見せぬまま目的を達成して高らかに自らの正体を宣言する様子は、ヒーローの登場を思わせるケレン味があった。もちろん悪のヒーローだが。
ついに登場したエル
2巻のもうひとつの見所は、ついにその姿を現したエルの推理と、包囲網が狭まった事を知ったライトの静かな対決だ。クリクリ目玉で、いかにも変わり者といった立ち居振る舞いを見せるエルの素顔はある意味定番だが、マンガ的常識から美形の青年を想像して肩すかしをくらった人も多いのではないだろうか。自分が得た情報の中からのみ推理を行い、着実に積み木を組み上げて結論に達する様子はフェアであり気持ちがよい。
自分の部屋に何者かが侵入し、盗聴器と隠しカメラを設置したことを瞬時に察知するライト。その観察力と推理力だけでなく、あらかじめこのような事態を想定して二重三重の細工を仕掛けておく用意周到さがライトの頭脳の優秀さを表していた。エルに送っていた「死神はリンゴしか食べない」というメッセージさえも、いざという時にリュークを動かすためではないかと思ってしまう。
DEATH NOTE という強烈なアイテムの紹介がメインだった1巻に比べ、この2巻ではライトのキレ者ぶりが際立っていた。レイ=ペンパーとその恋人を手玉に取り、僅かな糸口から着実に真相に近づいてくるエルよりも、まだ数歩先を行っているライト。どちらが勝ってもおかしくない、納得できると思わせる頭脳戦が相応のテンションをもって描かれている。
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容疑者
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2009年1月31日 10:14
確率5%の最重要容疑者(コミックス第3巻)
自宅の部屋に盗聴器と隠しカメラを仕掛けられたライトだが、以前からこのような事態を想定して準備を行っていた。ライトは盗聴器を仕掛けた相手の行動を予想し、自分から疑いをそらすべく完璧な行動をとる。数日の調査後、エルは映像を見る限り怪しい人物はいないと判断を下すが、逆に完璧すぎるライトの行動に違和感を覚える。そしてエルは大胆にもライトと同じ大学に入学し、自らがエルであると名乗った上で近づく。思わぬ先手を取られたライトは、不用意に押す事も引く事もできず、防戦気味の会話を交わす。
そんな中、テレビ局に警察への協力を依頼するキラからのビデオテープが送られ、送り主は自らがキラであることをを証明するためにニュースキャスターを手にかける.....
並走するライトとエル
隠しカメラが取り付けられるという事態をもあらかじめ想定し、準備していたライトはさすが。さらに、自分だけが疑われていると仮定して最大限の警戒を行い、単純にキラとしての行動を控えるのではなく、キラが普段と変わらず活動していると見せかける慎重さもなかなか。
対するエルも、グラビア誌を見るライトの行動の真意を鋭く見抜くなど相変わらずの観察力を見せ、どちらか一方が先を行くのではなく、あくまで並走を続ける展開が良い。自分の息子が疑われているという夜神刑事の反応も良いアクセントとなっており、エルの推理を自然に読者に披露する形がとられていた。ところで「ポテチョップ・コンソメ」の中の小型液晶テレビはいつどうやって入れたのだろう。
表の言葉と、裏の真意
そして、遂に相対したライトとエルが見せる壮絶な推理合戦が面白い。入試会場、入学式とその出会いはケレン味たっぷりに演出され、さらに、これまで常に先んじていたライトの動きを封じるエルの行動を見せる事によって期待感は高まる。これまでの展開もそういった感はあったが、直接対峙して相手の腹を探り合う一連のエピソードは、達人同士の囲碁や将棋の対局を思わせる。同席しているはずのリュークはあえて登場させず、ライトとエルだけに焦点を絞ることによってスピード感も出ていた。
全てを知る読者としては、キラである証拠をつかませないライトの行動に感心し、また、そんなライトに対し納得できる理由で疑いを深めるエルに感嘆してしまう。
そんなジワリジワリと魅せる推理合戦の後は、物語を大きく動かす第二のキラの登場。邪悪に第二のキラを利用しようとするライトと、このキラが別人であることを見抜き、本物のキラが取るであろう行動をも予測するエル。第三者の出現によって大きく変化した、二人の対決が非常に興味深い。
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第二のキラ
Review > Comic > DEATH NOTE
2009年1月31日 10:16
第二のキラを手中にしたライト(コミックス第4巻)
第二のキラはティーン誌でモデルとして活躍している女の子・弥 海砂(あまね みさ)だった。お互いの死神を見せ合えば分かるはず、と場所を指定して会う事を希望するビデオテープを送りつけてきた無邪気さにライトは焦りを感じ、何としてもエルより先にミサと接触しようと行動を起こす。
約束の日から数日遅れてミサとの対面を果たしたライトは、ミサがキラに心酔している事を知り、死神の目を持つミサを自分のコントロール下においてエルの抹殺を計ろうと計画する.....
変わらず冷静なエル
第二のキラの出現というフィクション的に盛り上がる場面においても、それを利用してライトの反応をうかがうエルをきっちり描く落ち着いた展開が良い。ライトとエルが見せる共同捜査は、裏に様々な思惑や罠が張り巡らされた二重構造になっており、そこに渦巻く推理と先読みは手に汗を握らせる。
そんな二人の天才の間に割って入ったミサは、ライト曰く「女を殴りたいと本気で思ったのは生まれて初めてだ」という、良い意味でも悪い意味でも無邪気な女の子。かつて両親を殺した強盗犯をキラが葬ったことをきっかけに、キラを崇拝するようになっていた。突然現れてライトに絶対服従を誓うという、あまりに極端な性格であるミサは、新たな登場人物というよりも、物語に変化を与えるべくライトが手に入れた道具、もしくは設定といった見方もできる。
どんなフィクションでも多かれ少なかれそうだが、サスペンスでは特に「何がどうなったら、どんな結果が起きるか」を分かりやすく提示しておかないと物語の緊張感は生まれない。そういった意味では、このあたりの単純化は物語の分かりやすさの面ではプラスに働いていると言えるだろう。
細かくつっこむなら、わずかな事例だけで「このキラは顔だけで殺せる」ってのはちと近道行き過ぎかな、という気も。まずは、警察関係者の名簿を入手していた痕跡が無いかといった事を調べるのが先決だろう。Lは「死ぬ間際にその人物を操る事ができる」とまで言っている(分かっている)のだから、キラ事件発生前まで遡って、全国の警察機関でそういった不審死が無いか調査すべき。
レイ=ペンパー殺害時に、事前に名前を調べた人物を殺害してハッタリをかましたように、「誰でも殺害できる」と思わせる事は、捜査員を萎縮させるにはとてつもない威力がある。
くるりくるりと反転する物語
死神の目を持つミサとエルをどうやって会わせようかと画策している中、またしてもミサの無邪気な行動により、あっさりとその目的は果たされる。圧倒的優位に立つキラだが、そこから一転すでにミサに目星をつけていたエルによってミサは逮捕されてしまう。
優位に立ったかと思えば、一転追いつめられ、追いつめられたかと思えばそれをひっくり返す。単純に状況の反転が描かれるだけでなく、一つの出来事が二つの効果を見せる構造.....「ミサがエルと会い圧倒的優位に立つが、会いに来た為に捕らえられ圧倒的不利に立つ」「ミサが捕らえられた為に身に危険が迫るが、記憶を無くしたミサが捕らえられている事が逆転のカギとなる」....が面白い。
読者にとっては白々しくも、登場人物たちにとってはもっともらしい理由をつけ、自らを拘束しろと大胆な行動に出るライト。リュークに別れを告げていたことから、ミサと同じく記憶を無くすためにノートの所有権を放棄するであろうことは予想できるが、問題はそれを取り返す手段。いったいどのような計画を見せてくれるのだろうか。
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