カバー画像
  • Home
  • Archos 80 G9 レビュー

Archos 80 G9 レビュー

2011年12月18日 22:59 | コメント (0) | トラックバック (0)

初のタブレット端末& Android なので、他の端末との比較やベンチマーク、タブレット製品の平均から見てどうだといった内容ではなく、「タブレットってどんな感じ」という視点のレビュー。

製品概要

Archos 80 G9 は、フランスの家電メーカー Archos 社の Android 3.x 搭載タブレット。前シリーズには7インチ 300g の軽量モデルという他には無いウリがあったが、今シリーズは無難な廉価タブレットという印象。
とは言っても、タブレット自体がまだまだ発展途上な現在、それなりの値段のものを買ってもあっという間に陳腐化してしまう為、安く買える魅力はかなり大きい。

  • OS:Android 3.2:ver. 4 にアップデート予定
  • CPU:ARM OMAP 4460 1.2GHz (2 core):2012年出荷分からは 1.5GHz
  • 液晶:8インチ (4:3) 1024 × 768 静電式マルチタッチ
  • RAM:512MB
  • メモリ:内蔵16GB + microSDHC
  • サイズ:226 × 155 × 11.7mm 465g
  • 価格:海外通販で送料合わせて 2.3 〜 2.6 万円

基本性能は上記の通りで、メーカーによる詳細はこちら
購入前に気になったのは RAM 容量が 512MB しか無いのと、465g という重量。画面がワイドではなく4:3のスクエアタイプなのは、WEB 閲覧と電子書籍をメインに考えていたのでむしろプラスだった。(WEB に関しては説明不要だと思うが、一般的な書籍も、比率が 1:1.4 であるため縦に1P 表示させる場合はスクエア画面の方が無駄が少ない)
購入を待つうちに発表された XOOM 2 Media Edition の高性能っぷりに心が揺らいだが、4万円を超えてくるのは確実なので予定通りこちらを選択。

購入

海外通販に抵抗がある場合は、8GB モデル(8GB モデルは、単に内蔵ストレージ容量が違うだけでなく CPU も 1.0GHz と若干遅い)で良ければ Yahoo! オークションにも新品が出品されている。また、オークションより少し値段は上がってしまうが、輸入品取扱店を探す手もある。

海外通販で購入する場合「米 Amazon+転送サービス(米 Amazon で本製品は日本発送対象外)や「日本へ直接発送可能な海外通販」等を利用する事になる。
日本への発送を行なっている海外通販は数多くあるが、カメラ用レンズの海外通販で人気のある B&H や、ADORAMA でも Archos 製品を取り扱っているので、詳しい購入手順の解説を Web で検索可能な、これらの店を利用すると簡単かもしれない。
基本的に、クレジットカードか PayPal で支払ってしまえば、配達員に消費税(関税はかからない)を支払う他は国内通販を利用するのとほとんど変わらない。ただし、時折本人確認が必要なショップもあるようなので、店から送られてくるメールはきちんとチェックしておいた方がいい。

日本での使用

初回起動時の導入ウィザードでは日本語を選択する事はできないが、一旦起動してしまえば「Settings:Language & input」で日本語への変更が可能。(日本語は J 欄...Japanese...ではなく一番下に「日本語」として表示されているので注意)
フォントはいわゆる中華フォントで気になる人には悩ましいところだが、Android 4 へのアップデートが予定されているので、root を取るなどの対策を取らなくてもしばらく待てば解消されるだろう。
2012.12.29 追記
Android 4 のモトヤフォントは基本パッケージとして含まれる訳では無いようなので、対象外の製品では含まれない可能性が大きいらしい。フォントに不満がある人は、やはり root を取って入れ替える必要があるようだ。

充電アダプタはソケット付け替えタイプで、本製品自体は導入ウィザードで分かるように日本は対象外だが、北米・中米のコンセント形状は日本と同一のため、そのパーツを流用する事ができる。本体側コネクタは奥まで刺した状態でも若干の隙間が開くが、ぐらついたりはしない。本体が電源オフの状態だと充電されないため、スリープまたは Deep Sleep 状態にしておく必要がある。

ファームウェアは「設定:タブレット情報:Firmware update」を選択すれば、最新版のチェックからダウンロード、その後のアップデートまで製品単体で可能で手間いらず。Archos は比較的丁寧にアップデートしてくれる会社で、10月末ごろに公開されたこちらのレビューによると、当時は公式マーケットの利用に不具合があったようだが、現在は修正されている。また、現行機種はもちろん一世代前のモデルのアップデートも今なお頻繁に行われており、ソフト面での安心感は大きい。

日本語入力用 IM は別途インストールする必要があるが、公式マーケットから Google 日本語入力等をインストールし、キーボードの設定を変更すれば良いだけ。

残るはトラブルが起きた際の保証等だが、こればかりは日本に正規代理店が無い本製品は厳しい。修理依頼で海外発送するにしても、リチウムイオン電池内臓製品の場合、輸送会社によって対応や送料もまちまちで、Fedex で1万円かかるなんて情報もある。

本体のつくり

第一印象は「薄いけどずっしり重い」.....はじめに書いたように初タブレットなので、このサイズで手に持つものというと「本」くらいしか想像できないため、1cm 厚で 500g という重さにはかなりのインパクトがある。
しかし重量バランスに変なクセは無いため、一度電化製品だと認識すると「こんなもんかな」程度で扱う事は可能。ただ、スペック上は 465g の重量が実測 523g ってのはちょっと違いすぎじゃねーの Archos さん。

画面サイズは横16cm・縦12cm の4:3レイアウトで、縁は横方向が若干広い。筐体は樹脂製で高級感は無いが、ガンメタ塗装が施され悲しくなるほどチープって訳でもない。周囲が細く絞られた形状でホールド性は良好。また、横方向は深く握っても親指が画面にかからない縁幅があるため、横持ちした際のずっしり感が軽減されている。動作負荷をかけると本体背面右側が熱くなるが、持てない程ではない。

物理的なスイッチは電源と音量上・下の3つのみ。いずれも明確なクリック感があり、押した感触がはっきりと分かる作り。

面白い特徴として背面にキックスタンドがあり、それを引き出せばテーブルの上に立てて動画再生などを楽しむことができる。角度調整もできず、油断するとあっさり折れてしまうような代物だが、スタンド無しで自立させようとすると中々面倒なので、製品単体で可能である事は嬉しい。

液晶画面

液晶は8インチ、アスペクト比4:3で 1024 × 768 ドット。もう一段解像度の高い製品も珍しく無くなってきたが、このスペックでも精細感は十分。正面から見る分には横持ち・縦持ちどちらでも、色合い・コントラスト共に違和感を覚える程ではないが、視野角はかなり狭い上に方向性がある。
ロゴを下にした状態で左・上から覗くと、若干白っぽくなるものの結構な角度まで視聴可能だが、その逆はわずかでもずれると途端に見づらくなる。
右・下方向の視野角の狭さは、机に置いて操作する程度の斜め見でも厳しいほどで、縦固定のアプリは右が下で固定されてしまうものが多くかなり痛い。ただ、さきほどのレビューでは、まるっきり反対の特性となっているので個体差があるのかもしれない。

もっとも、最初に書いたとおり正面からの視聴では特に問題が無いため、このサイズのタブレットであれば許容可能な欠点と言えなくもない。(実際のところ机に置いて操作したのは、このレビューを書くための確認やチェックの時くらいで、あとは手に持って真正面から見ていた)

タッチ方式は静電容量式のマルチタッチ。軽いタッチで操作可能だが、若干周辺部分のタッチ感度が甘いような気もする。
指紋が恐ろしくつきやすく、腹が立つほどに拭き取りにくい。他製品用のものを流用しようにも、8インチ・4:3用の保護フィルム自体がほとんど無いので、ダイソーで「フリーカット液晶保護フィルム A4 No.31」というのを購入したがちょうど良かった。耐指紋性撥油コーティングとまでは言わないが、このフィルム程度に指紋をつきにくくしてくれれば裸のまま使用できたのに。
また、画面が周囲から一段凹んでいるデザインもゴミが拭き取りにくくマイナス。

WEB・漫画・小説の表示

8インチ・1024 × 768・比率4:3ということで WEB の閲覧性は上々。拡大や縮小をしなくても大抵の PC 用サイトが文字も含めて閲覧可能で、ワイド画面のように縦方向が窮屈という事も無い。ブラウザの動作もファームウェアのアップデートを経てスピードアップしたらしく、通信状況に問題が無ければ表示にストレスを感じる場面はほとんど無い。

漫画の表示は Perfect Viewer を使い、Jコミ で無料公開されている「ラブひな」の 高解像度 PDF(54MB)でテスト。高解像度と言いつつスキャニング品質が悪く細部が荒いファイルだが、縦持ち1P 表示で小さめのフキダシも判読可能。ただし、さすがに細かい手書き漢字などはつぶれてしまう。文字の大まかな形はわかるので、前後の流れから推測すれば読めるといった状態。
ページ送り、拡大・縮小、スクロールともにもたつく感じは無い。Perfect Viewer はスケーリングの方式を選択可能で、最高品質 (Lanczos3) でもページ送りの際の待ち時間はほとんど無い。中身を読まず次々にページをめくって先読みのバッファが無くなれば当然遅くなるが、それでも1、2秒待たされる程度。

小説は縦書きビューワを使い、青空文庫で公開されているルビつきの小説ファイルでテスト。縦書きビューワは使用フォントを指定できるため、Mac OS X からヒラギノ明朝をコピー。
ページ送りにストレスは無く、フォントサイズ小(12ポイント表示程度?)でも、ルビまで問題なく判読可能。縦書きビューワは本体の設定を無視したバックライト制御が可能なので、照度を 10 または 20 % にすると、目への負担も少ないと思う。

音楽・動画の再生

2011.12.27 修正
標準で組み込まれているミュージックプレーヤーで m4a がジャケットつきで再生可能。最初のレビュー時は m4a の再生速度がおかしい、他アプリケーションとの併用時にノイズが乗る等の不具合があったが、ファームウェアのアップデートで改善されたのか、再生速度・他との併用とも問題無く行えるようになっていた。

動画再生も、標準で組み込まれているプレーヤを使い、手持ちの中で比較的重そうな「1440×810・H264・AAC・24fps・データレート4.3MB/sec」のファイルでチェックしてみたが、再生・シークとも非常に滑らか。何度も参照させていただいているこちらのレビューによると、1280×720 であれば 60fps でもスムーズな再生が可能らしい。

スピーカーはモノラルで本体背面中央右寄りに1つだけ。ドット状に穴が開けられているのでこもりは低減されており背面設置の割によく聞こえるが、あくまで「思ったより」といったレベル。
キックスタンドを内蔵するという事は、画面をタッチせずに楽しめる音楽・動画再生をひとつの柱として捉えているのだろうから、正面側にステレオスピーカーを内蔵しても良かったと思う。

製品全体

音楽再生時の不具合は要因不明のため置いておくとして、(2011.12.27 修正:ファームウェアアップデートの効果か、音楽再生に関する不具合は無くなっていた)購入前の懸念だった 512MB という RAM 容量は、特に気にならなかった。高性能な機種と比べれば速度差は実感できるだろうが「WEB を見ながら時々ゲームしたり、思い出したように動画見たり」といった使い方で、イライラするほど待たされるような場面は無かった。(ただまあ、今どきメモリを 512MB から 1GB にしたところでさほど値段も変わらないだろうから、1GB 積んどきゃいいのにとは思う)
Android 標準と比べてどうなのかは分からないが、唯一はっきりと待ち時間を実感するのは Deep Sleep 等からの復帰時に wifi 電波を掴むまでの時間だが、これはもうミニゲームでも起動して待ってろという話だろう。

重さに関しては、まあこんなもんかといったレベルの消極的納得。ずっと体勢を変えずに持っている事は難しいが、逆に言えば時々持ち替えたりすればなんとかなる程度の重さ。サイズ的にはちょうど良く、製品写真では横縁の太さが気になるかもしれないが、上に書いたようにホールド性の向上につながる形状と言える。

総合的に、2万円ちょっとというお金を出して購入し十分満足できる製品。

コメント(0)

コメントを投稿する

コメントの投稿には JavaScript が必要です。
ブラウザの JavaScript 機能を有効にしてください。
投稿ボタンを押してもエラーになりますのでご注意ください。

トラックバック(0)

トラックバックURL : http://www.studio-ponytail.com/mt/mt-tb.cgi/180