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Animation(全 5 件)

GUNSLINGER GIRL : 全13話

Review > Animation
2005年6月11日 00:10

基本情報

公式ページ  相田裕が同人作品として発行していた同名オリジナルマンガが商業誌に発表の場を移し、その後アニメ化されたという一風変わった道をたどってきた作品。

 瀕死の少女を救い職業訓練まで施す社会福祉公社という政府機関は、その実、少女たちに洗脳処置を行い暗殺などの工作員として利用する影の組織だった。彼らは義体と呼ばれるその少女と担当官の男でチームを組んで活動していた。

 主人公は少女たちへの洗脳に否定的な担当官ジョゼと、そのパートナーヘンリエッタ。彼らを中心に、様々なスタンスで共に仕事をするパートナーの様子を丁寧に描く。GUNSLINGER とは gunfighter(銃使い / 銃の名人)もしくは、銃を持った犯罪者のこと。

シリーズ総観

「少女と銃・純粋でいて偽りでもある愛情・システムとして組み込み済みの悲劇」この3つが本作品の見所であり、人によってはその全てを嫌悪する可能性もある内容と言える。また、物語中に何か唯一の正しい選択や判断が無いと落ち着かない人にとっては、イライラする作品かもしれない。

 義体という技術と公社という組織がある.....特大の嘘であるこの2つを除くと、残りの部分は驚く程リアルに描かれている。それは銃器の細かさや取り扱い、任務における手際といったディテールの細かさというよりも、公社に身を置く人間やその周囲が何を思い、どう行動しているかという部分の丁寧さだ。人物の性格に関しても極端さが少なく.....それゆえ似た印象を受ける人物が結構多いという弊害もあるが.....物語に落ち着いた雰囲気を与えている。

原作よりもテーマ性が際立っている

 原作のある作品の場合、原典とアニメを比べると、ほとんどの場合テーマ性などは原作の方がより克明かつ鮮明に描かれている。しかし、この GUNSLINGER GIRL はアニメの方がその辺りをきっちりと描いている希有な例である。

 アニメ版 GUNSLINGER GIRL はギリギリのラインで「義体とは何か」という矛盾と葛藤を描いた作品になっているが、原作は.....ミもフタもなく言ってしまえば.....それを一歩踏み越えた作品となってしまっている。

 シリーズ総観が長くなりすぎたため、残りはエピソード別の感想の後に書いています。

各エピソードの感想は内容に触れますのでご注意ください

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R.O.D -THE TV- : 1 〜 13話

Review > Animation
2005年4月20日 19:09

基本情報

公式ページ  その名の通り R.O.D の TV シリーズで全26話。舞台は OVA 版と共通だが6年の時間が経過している。5年前に姿を消した読子・リードマンが気になり全く執筆することができな小説家菫川ねねねと、そのボディーガードとして雇われた紙使い三姉妹が巻き込まれる事件とはいかに。
 フジテレビでの放送は20話までで打ち切られ、それ以降最終話までを CS で放送するというとんでもない悲運に見舞われた。この感想を分けているように、作品の内容も前半と後半といった風に区切る事が可能で、前半は単発エピソードを中心としたのほほん路線、後半は OVA のシナリオを巻き込んだシリアス路線となっている。

前半(第1話 〜 第13話)概観

キャラクターをじっくり見せる手法は相変わらずで、序盤でこれでもかとキャラクタを掘り下げているおかげで、それ以降に描かれる重大な事件から何気ない出来事まで、すんなりと入り込む事ができる。派手なアクションだけでなく日常動作の描写も秀逸で、無邪気に黒い部分もかいま見せるダメ人間・長女ミシェルのだらけた動作が最高。ついでに、殴られた時の「あひぃん」という叫びも最高。
 全体的に各シーンにおける時間の使い方が巧く演出のクオリティが高い。また、ためるところはきっちりため、弾けるシーンはやや大げさなまでに爆発するメリハリの良さも相まって見ていて気持ちが良い。1話完結が基本なためそれぞれの盛り上がりはそこそこだが、毎回キャラクタの描写を丁寧に重ねて着実にその厚みを増して行くため、次第に盛り上がりの基準値が上がって行くというシリーズ構成が素晴らしい。

各エピソードの感想は内容に触れますのでご注意ください

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R.O.D : OVA 全3巻

Review > Animation
2005年1月20日 17:30

基本情報

倉田英之著のファンタジー小説を全3巻で OVA 化したもの。紙を自在に操る「紙使い」として大英図書館特殊工作部に所属するエージェント、読子・リードマンが主人公。本作ではアメリカ議会図書館から盗まれた大量の稀覯本を取り戻す命を受け、二人のパートナーと共に奪還に向かう。

シリーズ総観

原作の小説も未読で、紙使いが何なのかも知らないまま「面白いらしい」という噂を聞いて見た作品。とにかく全ての描写が丁寧ですんなりと話に乗れる構成が素晴らしい。話の大筋はシンプルで分かりやすく、それでいて各シーンには様々なアイディアが凝らされており見ていて素直に楽しむ事ができる。バラエティ豊かで派手な紙使いアクションは、原理の説明等が一切無いにも関わらず妙な説得力を持って描かれている。全3巻という長さを過不足無く使い、ツボを押さえた描写で世界とキャラクターの存在感をきっちり見せてくれる良作。

各エピソードの感想は内容に触れますのでご注意ください

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宇宙のステルヴィア:1 〜 13話

Review > Animation
2005年7月 8日 21:08

基本情報

公式ページ  超新星爆発による電磁波と放射線で甚大な被害を負った人類は、来たるべき第2波「セカンドウェーブ」に立ち向かうべく宇宙ステーションを建造した。グレートミッションと呼ばれるセカウンドウェーブ対策とは別に、宇宙ステーションにはパイロットや整備員を養成する学校が作られていた。主人公片瀬志麻(かたせしま:愛称しーぽん)は母親の反対を振り切ってそこへ入学するのだった。

 SF 学園物。宇宙ステーション「ステルヴィア」にある養成学校を舞台に、主人公とその仲間が学園ドラマを繰り広げたり地球を救ったりする物語。かわいい絵柄ながら、SF 的な考証もある程度なされており、ギミックなどの設定も細かい。

前半(第1話 〜 第13話)概観

日常の描写は細かく自然で、まるでその場を切り取ったかのように生き生きしているのに、いざ物語を語り出すと途端に薄っぺらになってしまう。「○○になるのは××という理由があるからです」といった具合に原因と結果を対応させる事ができる作りにはなっているが、その原因 → 結果の流れをすんなり感じる事ができるかというと疑問。
 また、志麻が主役だから仕方がないとはいえ、これだけ日常をきっちり描くなら他のクラスメイトを主役にしたモロ学園物なエピソードも欲しかったところ。というより、グレートミッションとかいいから学園生活をこれでもかと描いて欲しかった気もする。
 登場するキャラクタを視聴者が理解しやすい人数と個性で固め、それぞれを生き生きと描こうとする取り組みは成功していたが、だからこそ肝心の物語のマズさが気になってしまった。

 作画は終始きれいに安定しており、ぐるぐると輪っかが重なる女の子キャラの瞳は見る者を催眠術にでもかけそうな雰囲気。3DCG によって描かれた宇宙船・オーバビスマシンの飛行シーンもカッコ良く、ビジュアル的なクオリティは高い。

 BGM もバラエティに富んでおり、壮大なものから日常やコミカルなものまで、どれもクオリティが高い。OP は本編で使用された映像の流用だが、曲にあわせてきっちり再構成されており、曲自体の良さと相まってなかなか盛り上がる出来に仕上がっている。

 映像も音楽も雰囲気もなかなかイイ、でもなんか肝心なところがポロっと抜け落ちているような、そんな印象の13話だった。

各エピソードの感想は内容に触れますのでご注意ください

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火垂るの墓の描いたもの

Review > Animation
2005年8月28日 18:48

 これは Diary ページに書いたものを加筆・修正したものです。

 火垂るの墓。説明の必要もないほどに有名な作品で、8月には毎年のように地上波で放送されている。兄妹がじわりじわりと真綿で首を絞められるかのように破滅に向かって行く展開は強烈で、小さいときに見るとトラウマ級の衝撃を受ける。
 一方で少し大人になり、斜に構えて物を見るようになると「てゆーか、働かない清太が悪いだろ。あのおばさんの言ってるのは正論。節子を死なせたのは清太だ」なんて人も増えてくる。

 おばさんの言い分は概ね正しいだろう。言い方はきついが内容は間違ってはいない。そして清太が働けば未来はもっと違ったものになったかもしれない。
 しかしこの作品は、誰の言い分が正しいとか、おばさんはもうちょっと優しくしてやればよかったのにとか、あの当時清太の年なら誰でも働いてただろなんて事が言いたいのではない。

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