Mac OS X Finder まわり環境整備
私が普段使っている「Mac OS 9 時代の使い勝手を残しつつ、 Mac OS X の良いところも取り入れた Finder まわり」の環境を紹介します。Mac の使い方、それも Finder 関連となると環境や用途、コダワリも人それぞれで、他人の使い方をそのまま流用できるなんてことはほとんどありませんが、参考になるネタはあるでしょうか。

- Dock を Mac OS 9 のアプリケーションメニュー代わりに使う
- DragThing でウインドウの挙動を Mac OS 9 時代と同じものにする
- ファイルへのアクセスには Mac OS X の新機能を利用する
- Finder ウインドウが次々に開かない事を利用して作業を行う
1. Dock をアプリケーションメニュー代わりに使う
Mac OS X には Mac OS 9 時代のアプリケーションメニューが無くなっています。もちろん Dock がその役割を果たすようになったからですが、Dock はランチャーも兼ねているためアイテムを多く登録すると、起動中のアプリケーションを見分けにくくなります。(起動中を示す三角マークがあるものの小さい)そこで Dock をランチャー代わりに使う事は諦め、アプリケーションメニューとして活躍してもらいます。- Dock に登録してあるアイテムを全て削除する
- システム環境設定の Dock 設定を開き、位置を右・サイズをやや小さめに設定し、さらに拡大機能をオフにする(もちろん好みにより拡大機能をオンにしたままでも構いません)
- OnyX をインストールし、Dock 隠し設定(アピアランス → Dock → 配置 → 開始点に設定)で、Dock の配置を右上にする
これで画面の右上に、起動しているアプリケーションだけが表示されるメニューができあがりました。もっとも、ランチャーとしての Dock の機能は無くなってしまったので、これは次の作業で補完します。
2. DragThing でウインドウ挙動を Mac OS 9 時代に戻す
DragThing とは高機能のランチャーソフトで 29 ドルのシェアウェアです。このソフトをインストールするのは 1 の作業で無くなった Dock のランチャー機能を補うという目的もありますが、真の理由は章タイトルにもあるとおり、ウインドウの挙動を Mac OS 9 時代に戻す為です。Mac OS X ではウインドウの取り扱いがアプリケーション単位ではなく、ウインドウ個別へと仕様変更されました。これにより整理しなくても別アプリケーションのウインドウを並べる事が出来る、前面に持ってこなくてもウインドウを閉じる事ができるといった便利な面もあるのですが、やはり違和感がつきまとうものです。
DragThing 環境設定「一般」にある「切り替え時にすべてのウインドウを前面に出す」にチェックを入れるとウインドウの取り扱いがアプリケーション単位になり、 Mac OS 9 と同じ動作をします。デスクトップをクリックして Finder ウインドウを前面に出す事も可能です。
また、DragThing にはデスクトップにゴミ箱を表示させる機能もあるので「やっぱりデスクトップにゴミ箱がないとしっくりこない」という人にも朗報です。
3. ファイルへのアクセスには Mac OS X の新機能を利用する
さて、これまでは主に Mac OS 9 時代の使い勝手を取り戻す事を目的としていましたが、 Mac OS X で追加された新しい機能も使ってみましょう。まず「フォルダを常に新規ウインドウとして開く」という Mac OS 9 移行組向けの機能はオフにします。次に、ウインドウはサイドバーとツールバーのあるプラチナスタイルにして、それぞれを以下のように活用します。- サイドバー機能
- サイドバーにはよく使うアプリケーションやフォルダが登録可能で、枠をドラッグすると表示幅を変更する事ができます。ここは思いきってアイコンだけが見える幅まで縮めてしまいましょう。アイコン表示のみにするとカーソルを近づけたときにアイテム名が表示されるので、何を登録したか分からなくなる心配はありません。
サイドバーにフォルダを追加する時のコツは、比較的使うフォルダをまとめたフォルダを作り、それを登録する事です。「フォルダを常に新規ウインドウとして開く」をオフにしている場合、ウインドウには次々と深い階層のフォルダが表示されるため、よく使うフォルダをダイレクトに登録してしまうと、それ以外のフォルダにアクセスするのが面倒になる為です。 - ツールバー機能
- 標準ではここに「戻る・表示・アクション・検索」というツールが登録されています。ここにひとまず「パス」を追加しましょう。これで表示中のフォルダの上の階層にアクセスする事が可能になります。その他おすすめなのは「情報を見る」「削除」といったツールです。それぞれ簡単なアイコン操作やショートカットで済む機能ですが、ツールバーに表示しておくとなかなか便利です。好みによって「新規フォルダ」も良いでしょう。
4. Finder ウインドウが次々に開かない事を利用して作業を行う
ウインドウを開いて行うファイル操作は主に「目的のフォルダやファイルを探す・比較する・移動させる・複製する・削除する」といった内容だと思います。中でも比較や移動、複製といった場合は2つ以上のウインドウを同時に開いて作業を行います。そこで、ファイル操作用の定型サイズウインドウを用意し、作業はすべてそこで行ってしまいましょう。ウインドウはフォルダ別にサイズや位置が記録されていますが、同じウインドウで開いて行くとサイズや位置が変わりません。この性質を利用して作業用フォルダを用意し、好きなサイズと位置を記録しておくのです。そして、そのフォルダを DragThing か Dock に登録し、ファイル操作を行う時は常にそのフォルダをクリックします。こうすればウインドウサイズや位置の調整といった事に煩わされずに作業する事ができます。
おすすめの設定は左右どちらかに幅が広めのメイン作業用のウインドウを用意し、残った部分に比較・移動用の確認用ウインドウを作るパターンです。好みや用途によってはメールソフトのような3カラムの方が良い場合もあるでしょう。もちろん複数のセットを作って状況によって使い分けるのもアリです。