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2009年6月

Diary
2009年6月 1日 23:27

2009年6月26日

京都迷宮案内2時間スペシャル

飄々とした放蕩記者、杉浦恭介が事件その物よりも、そこにまつわる人々の心に迫るドラマシリーズ。話の展開は地味ながら結構好きな作品だが、今回もなかなか面白かった。
物語では主人公の目的や行動が正解というパターンが多く、真犯人などの分かりやすいゴールが用意されていない場合、なおさら「主人公は正解、外野はそれを妨害する間違い連中」という構図になりがちだ。
しかし、この作品は単純に主人公杉浦だけが大正解、といえないところが面白い。さすがに、主人公に全く同調できないような展開に描かれてはいないのだが、シリーズの過去回を持ち出せば当然として、ひとつのエピソードの中でも主張をあっさり変えたり、あれはアレこれはコレなダブルスタンダードを平気で言ったりする。本筋でもこの有様だが、プライベートの立ち居振る舞いとなると、よくある「ろくでなしキャラ演出」以上に困ったおっさんな描写がテンコモリである。
行動原理そのものにブレは無いが、その発露、アウトプットの筋の通りっぷりは、上司である橘つた子(野際陽子)の方が整然としていて、時にはつた子の主張の方が正しく感じる場合もある。

そんなおっさん記者が、誰かの心に触れておっさんなりの解釈を綴る。すっきりとした正解が語られてエンディングを迎える訳ではないが、なんとなく「そういう考え方もあるよね」と思わせてしまうのがこの作品の魅力だろうか。新シリーズ前の拡大スペシャルかと思って期待したのだが、どうやら単発の特別番組のようでちと残念。

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