2006年2月(全 1 件)
アンフェア
基本情報
公式ページ フジテレビ系列:火曜22時
原作は秦建日子による小説「推理小説 」 目には目を、アンフェアな悪人にはアンフェアをもって対抗する事を信条とした主人公雪平夏見。彼女は、新宿中央公園で起きた殺人事件の現場で「アンフェアなのは誰か」と書かれたしおりを発見する。それから数日後、警察や出版各社に送られた小説通りの殺人事件が発生し、現場で夏見は以前「しおり」を作った出版社の編集者に出会う。
ひと区切りついた4話で、そのあまりの酷さに視聴放棄。アンフェアだったのは真犯人ではなく、観客を惑わせる為だけに存在し、劇中の理屈では説明できない数々の描写だと思う。
堂々と犯罪計画を予告してくるような犯人と警察との闘いをフィクションで描くとすれば、その面白さは「一定のルールにのっとった上での攻防」という将棋やチェスの対局観戦に近い。脇から見ていて面白いのは達人同士の対局であり、「なんでそんな手打つんだよ」とつっこみたくなるバカ同士がパチパチやっているのを見てもイラつくだけだ。
出演は篠原涼子・瑛太・阿部サダヲ・濱田マリ・加藤雅也・香川照之・木村多江ほか。
第4話
容疑者が被害者となって登場という王道パターン。ただし、意外でもなんでもなくあーはいはい。
いくら分かりやすい演出がしたいからって、未チェックビルの数字が勝手に減っていくってのはおかしいだろ。どのビルにも施錠を確認するシステムがついていて、それらをオンラインで結んで警視庁で集中監視しているとでも言うのか。
それだけでも笑ったのに、とってつけた「大体なんでこんな所にいるんだよ、検視官が!」「聞いてるんですよ、音」というやりとりで遂に爆笑してしまった。この番組って放送時間帯は22時だけど対象は小学生だったか。
んでもって、新米刑事が平井は井上順演じる小説家のゴーストライターだったとつぶやくと、即確保に向かうべく総員が立ち上がって走り出す。冤罪多そうな警察だなぁ。
「撃てますか。この男を助けるために僕を撃ちますか」という言葉にそれなりの主張があるように見せたかったのだろうが、納得・共感できるものはなく主張というより頭のオカしい人間が受信した電波。そのおっさんってば精一杯憎たらしく見えるように描かれていたものの、悲しいかなどこででも見かけそうな小悪党で、なんらかの大義名分のもと殺すほどの悪人でもない。脅迫などされて、引く事も叶わぬ状況に追い込まれていたのなら若干話は変わってくるが、単に憎たらしい上司と部下という関係なら会社を辞めるという選択肢があったはず。
そもそも、どちらかの命しか救えないといった状況ではないので、動けなくなる場所を撃っておっさんを助ければいいだけのこと。
...って、CM あけてみたら射殺してるし。首にナイフをつきつけて、僅かに横にずらせば殺せる状況だったのなら話は別だが、犯人が構えもせず独白に酔いしれている間に足でも手でも打ち抜いて転げ回らせれば良かっただけの話。
発砲は間違っていないが犯人射殺という結果に至ったのは 100% 雪平の無能ぶりによるもの。アンフェアにはアンフェアというハムラビ法典は構わないが、それ相応の実力を身につけてからにしろ。大した判断能力も、ナイフを持った腕を打ち抜く銃の腕前も無い。でも自信満々に「次も撃ちますよ」ってか。おめでてーな。
それにしても、脚本家(原作者?)は、犯人への発砲が日常的なアメリカでは全て射殺でカタがつけられているとでも思っているのか。
とにかくまあ、呆れて薄ら笑いを浮かべてしまうほどに酷い内容だった。思わせぶりな主人公に全くと言っていいほど魅力がねーわ(朝、全裸で新聞を読むというベタなキャラクタ造型には「いつの時代だよ」とつっこみを入れてしまった)、警察はバカばっかだわ、この種のサスペンスにおいてクライマックス前はヒーローよりも活躍するハズの犯人に何の輝きも無いわと散々。(もっとも、主人公がそもそも輝いていないので、悪役も輝きようがないのだが)
次回に向けて子供と家政婦が誘拐されるというヒキがあったが、これは「アンフェアなのは誰か編」はまだ真相に達しておらず続くということ? それとも、別の話が始まる?
どちらにしても、これまで描かれたようなレベルで話が進むと面白いという感想は出てきそうにない。